写真のストレージ・バックアップについてのあれこれ


 撮った写真のストレージとバックアップについて,ここまでタイトな状況に陥るとは正直思っていませんでした.なにしろ,K10D の時(たった4年前)は,撮って出しJPEGで1ファイル 3 MB 程度,1万枚撮ってもやっと 30GB の容量にしか過ぎません.のどかな良い時代でした...

 そののどかさが一変したのは,RAW撮影をするようになったことが最初の原因ですが,それに止めを刺したのが,K-5 の 1600万画素 14-bit RAW でした.なにしろ平均サイズが1枚当たり 25MB.1万枚で 250 GB です.私は大体1年で2万枚は撮りますので,年間 500GB のストレージ領域が必要ということになります.
 それに加えて,現像済み JPEG を忘れるわけには行きません.仮に,撮った RAW の 1/3 を現像するとして,年間7000枚.1枚平均 8MB として 50GB強ということになります.合計すると,年間 500〜600GB ということになります.  現在,3.5inch HDD で最大容量が 3TB ですから,単純に言うとそれを買えば4〜5年は持つことになりますが,それが一杯になったらどうすればいいんでしょう? それに,『バックアップはどうすんの?』...

 この問題で,この1年近くというもの,本当に悩んできました.バックアップに関しては,*istD や K10D の時代は 1.3GB MO で余裕だったものが,4.7GB の DVD-RAM になり,その次は 25GB の BD-RE...際限がありません.手元に堆積していくのは莫大な光学メディアの数々...

 ということで,今回やっと,この問題にけりをつけることができました.いや,できたと...思う.



 要するに,2ドライブの HDD ケースと,2.5inch ドライブを差すことができる HDD スタンド(?)を買い,前者には 3TB x2 = 6TB を装着.後者では 750GB のドライブをリムーバブルメディアとして使うことにしたわけです.どちらも USB 3.0 インタフェースです.
 で,前者を RAW ファイルの保存場所,後者をそのバックアップとして運用する,ということにしました.前者は上の計算で言うと大体10年で一杯になる予想ですが,これから画素数や形式がどうなっていくかは未知数です.後者は,リムーバブルメディアとして使うので,その容量は実質上無制限です.9.5mm厚の 2.5inch SATAドライブがいつまで入手できるかはこれまた未知数ですが,そうなったらそのときまた考えましょう.

 この問題に関する私の心の中は数万円の出費で完璧に平穏になりましたが,これらの“ギミック”がどれだけの安定性と耐久性を持つのかは,これまた大きな未知数なので,そのうち地雷を踏んで大怪我をするかもしれません.それで,BD-RE へのバックアップは,まだしばらくは続けることにしました.石橋を叩いて渡る.何しろ写真は私の最大の知的財産ですからね...

(2011/07/04)


デジカメあれこれの目次へ戻る