モノクロ写真について
某掲示板でモノクロにレタッチした写真を見て以来,私のアタマの中でモノクローム効果のスイッチが.(^^;
まずは,オホーツク盛夏の空を背景としたヤマアワの穂です.いわゆる DA ブルーに近い色が出ていますが...これを単にグレースケールに変換してやると,右のような感じに.
オホーツク原生花園のヤマアワ
なんか,見ようによっては,赤外線写真みたいな感じの不思議なグレーの世界が現われました.面白いです.これも DA16-45mm の特性によるものなんでしょうか?
次は,『アスペクト比』の項でも使った,いかにも美瑛富良野風の風景です.これはこれで素晴らしいんですけど,モノクロにしてみると...
美瑛富良野風の風景
グレースケールに変換したあと少しレベル調整をしてありますが,空にぽかりと浮かんだ白い雲が,富良野の写真で有名な那須野ゆたか氏の写真みたいな雰囲気になりました.色情報がないのに,人間の眼とアタマには色が見えているのは,“記憶・経験補完”というものなんでしょうね...まあ,素人の勝手なこじつけですが.
最後は少しいじってみました.元の写真は,雲と道の雰囲気が良かったのでシャッターを切ったものですが,少しありきたりなものになってましたね.
誰もいない風景
そこで,グレースケールに変換したあと,Photoshop Elements 3 の“シャドウ・ハイライト補正”で,シャドウを持ち上げてハイライトを引き下げてみました.レトロな古い印画紙の雰囲気を出してみたかったので.その結果はまあまあでした.夢で見た“誰もいない世界を彷徨っている自分”から見た風景のようです.まあ不自然なことは不自然だ.(^^;
ということで...色情報をビットで 1/3 まで失っているにも関わらず,モノクロ写真って,なんかすごく豊かですよね.不思議だ.
(以上,2005/08/24)