Adobe Photoshop Lightroom
PhotoshopCS3 がリリースされて,CS2 をバージョンアップするかどうかめちゃくちゃ悩んだのですが...結局,目新しさに負けて,Lightroom を買ってしまいました.これプラス CS2 で1年半乗り切ろうと.で,買って分かったことは...
・CS2 のハイライトシャドウ調整機能があると思い込んで買ったのに...メニューにあるのはハイライトシャドウ別の色調整という全然別の機能...orz
・ライブラリの概念はなかなか面白いんだけど,自分の写真管理ポリシーというかワークフローには全然合わない.一度は合わせてみようかとは思ったが,結局断念.
・ということで,要するに Lightroom の現像機能だけを単発的に使うだけということに.もったいないが仕方ない.
・買ってすぐに,1.1 アップデートが出た.ACR は 4.1 互換になったみたい.これはなんだか得した気分.
せっかく買った定番メジャーソフトなので,あれこれと書いて行こうと思います.
(以上,2007/07/07)
☆ Lightroom 4 リリース
Lightroom 4 をゲットしました.今回もベータ版には手を出さなかったのですが,ベータ1で無事製品版に到達したのはめでたいことだと思います.
しかしまあ,Lightroom 3 からというか,最初からというか,GUI は見事なほど何も変わっていませんね.Map, Book モジュールが増えていますが,もう少し見かけをなんとかしたらいいんではないかと思うんですけど,これが Adobe の性格ということなんでしょうか.
変更点として大きいのは,『Map モジュールで GPS データがシームレスに扱えるようになった』『多くの Video ファイルのサムネール管理ばかりではなく再生にも対応した』というところでしょうか? 後者は AVCHD にも対応しており,TZ20 ユーザとしては便利です.サムネールがマウスオーバーで“パラパラ再生”になるというのも面白い.
で,今回のバージョンアップで一番驚いたのは,これです.
要するに,新しい現像エンジン(2012)が増えたんですが,なんと階調調整用のパラメータがまったく変わってしまっているんです.左が,これまでの (2003 〜) 2010 エンジン,右が 2012 エンジンの際の Basic パネルです.
変更点はいろいろありますが,まず Brightness が無くなって,その代わりに Whites が増えた.Recovery, Fill Light がそれぞれ Highlights, Shadows と名を変えて,それぞれマイナスのパラメータが設定できるようになった.それに伴って Highlights の方向が Recovery とは逆になってます.
こういう基本パラメータにおける大変更は,両刃の剣というか,一歩間違うと既存ユーザに混乱を巻き起こす可能性がありますが,それよりも大きなメリットがあるとアドビは考えたんでしょうね.
私自身はまだ使い込んでないので,なんとも言えないところですが,どんな(これまでと違う?)結果を出してくれるのか,ちょっと楽しみです.
(以上,2012/03/10)
☆ RevoDrive...?!
このカテゴリーの更新は1年半ぶりです.その間 Lightroom をあまり使っていなかった...わけではなくて,全然逆です.Lightroom は疑いなく現在の私のメイン写真管理ソフトです.しかし,ほとんど問題が出ず順調なので,書くこともなかったと.
これは,先日買った PCIEx スロットに差すタイプの SSD で,OCZ RevoDrive3 というものです.容量は 120GB.値段は3万円台でした.それだったら素直に SATA の 256GB SSD が同じ値段で買えるだろ?と言われそうですが...
まず,WINDOWS やソフトの起動速度に私は全然不満を感じていないんですね.WINDOWS7 になってから特に.OS起動は遅延サービス開始のせいか Vista に比べてすごく速くなったし,ソフトの起動も Superfetch の効果か,EXCEL なんて瞬間起動だし.つまり,起動ドライブを SSD に変える必要性はまったくなし.それじゃ単に SATA データドライブにすればいいんじゃや?ということになるわけですが,例の“Sandy Bridge 3GB SATA 問題”で,私のマザーボードには,もう SATA ソケットが余ってない...ということなんでした.もともとヘンなものが好きという私の性格も.:-p
では,この PCIEx SSD データドライブが何のために必要かというと,すべては『Lightroom カタログだけのため』,なんです.
Lightroom のカタログは,大体の体感では2万枚越えると反応がすごく悪くなります.スクロールに表示更新が付いてこず,プチフリーズ状態(おおげさか)になったり.あと,写真をカタログに登録したあとのサムネールの更新マーク(…)がなかなか消えなかったり.
カタログフォルダを見ると分かりますが,Lightroom のプレビューファイル・フォルダの構造は非常に複雑で,Zoner Photo Studio や ACDSee Pro のように単一の大きなファイルにはなっておらず,サイズの小さなファイルが大量に生成しています.つまり,プレビューの際に膨大なランダムアクセスが発生するということになります.これはHDDには非常にきつい.それならばランダムアクセスの速いSSDドライブにカタログを置けば反応が良くなるのでは?という目論見でした.
その結果は...大正解でした.スクロールにほとんど遅延がなく,素晴らしく快適です.カタログ中の写真総数は10万枚越えてますが,カタログファイルは全部で40GB越えたくらいなので,まだまだ容量には余裕があります.これでしばらくはしのげるでしょう.
誤算としては,私のマザーボードの PCIEx 第2スロットを x4 モードで動かすと,(チップセットの制限で?)マザーのピンヘッダから取っている USB3 が使えなくなるということくらいでしょうか? まあ瑣末なことですが.x1 モードでもランダムアクセスなら十分に速い(=スロット転送速度の上限に達していない?)ので,まあよしとしています.
(以上,2011/12/15)
☆ Lightroom 3 ゲット
Lightroom 3,アドビストアからダウンロード案内とシリアル記載したメールが来て,無事ゲットしました.
それにしても,Lightroom 1 から,ほとんどなにも変わらないGUIですね...完成されているというのか,自信があるのか,たいしたものです.メジャーバージョンアップなんだから,もう少し変化を付けてくれてもいいんじゃ?と正直思いますけど.
あれ? よく見ると,左上の Lr アイコンの文字がグレーから白に(というか,背景より明るく)なっている! (^^;
新機能のレンズ補正ですが,Camera RAW 6 ではゼロだったタムロンは,たった一つですがプロファイルが付きました.28-75 です.まあ嬉しいけど,17-50 はないし,相変わらずペンタのレンズは一本もない...今後に期待,なんて言えるのかな?
ただ,レンズプロファイルが,DxO みたいにカメラモデルとペアになっているのではなく,レンズ単独なのは○だと思います.DxO は新しいカメラが出るたびに既存のレンズプロファイルがチャラになるので,いつまでたっても蓄積していかないんですよね.
Lightroom 3 で一番驚いたのは,Develop setting メニューに,Process というのがあって最新の処理ロジック(2010)と,それ以前のロジック(2003)を選べるということ.Lightroom 3 でインポートした写真にはデフォルトで 2010 が適用されますが,それ以前に読み込んだものでは,警告アイコンが出て,ロジックを更新するかどうかを選択できます.これは...新ロジックに自信が持てないわけではなくて,旧ロジックの現像パラメータで新ロジック現像すると,結果が異なってくるのを嫌うユーザのため,だとは思いますが...アドビというところは,けっこう配慮の細かいところなんだなとちょっと感心しました.
(以上,2010/06/26)
☆ Lightroom 3
Lightroom 単独の話はほんとに久しぶりですね.1年半ぶりですか.
で,Lightroom 3 をアドビストアで買ってしまいました...と言っても,ダウンロードできるようになるのは 6/25 からのようなんですが.
Lightroom 3 でなんと言っても期待しているのは,新しいアルゴリスムのNRです.とにかく強力ということなんで楽しみ.
あと,Camera RAW 6 で導入されたレンズ補正機能ですね.でもこれ,ペンタレンズのプロファイルはゼロという話だし,タムロンもまったくないとか.それじゃダメじゃん.(-_-メ.
さて,実物はどんなものなんでしょうか? Lightroom2 では5万枚越えたカタログがかなり重くなってきたので,そのへん動作速度が改善されていれば嬉しいのですが.
(以上,2010/06/08)
☆ Lightroom Collections...
いままで Lightroom をずっと持っていながら,私はそれを『RAW 現像ツール』と『プロファイル付き印刷ユーティリティ』としてしか使っていませんでした.一応,部分的に選別したショットはカタログ化してはいましたが,あくまでもHDDのフォルダベースなので,Lightroom 本来のカタログ化とはちょっと言えないような.もったいないと言うか,Lightroom 本来の能力を全然使い切っていませんね.
で,一念発起して,ちゃんと Lightroom をフルに使ってみようと,これまで撮ったデジ一眼写真すべてのカタログ化に乗り出しました...と言っても,単にカタログ化するだけなら作って読み込めばそれでよいわけで,“ちゃんとジャンルごとにコレクションに分類しよう”とそういうわけです.
で...三日かかりました.ふぅ.カタログ化した写真は全部で4万1千枚超...あれ?これだけ?? もっとあるかと思ってましたが.*istD で2万6千枚,K10D で1万2千枚,K20D で現在1万2千枚弱,単純にトータルすると5万枚.残りの9千枚は...ボツ速攻消去になってたと.f(^^;
左側のペインを見るとおわかりのように,12のコレクションを設定しています.Lightroom のコレクションは“単一排他”ではないので,同じ写真を複数のコレクションに置くことができますが,ここではあえてそれはしていません.やってもいいけど,収拾がつかなくなってしまうような気がするので.
真ん中上部のペインは,“フィルターバー”です.コレクションとこれを併用すると,写真の抽出というか条件選別表示はほぼ完璧.ちなみにこの画面は,K10D で DA12-24mm 使って撮影した66枚の“風景写真”を表示しています.さらに絞りとISO感度で選別も出来ますが,この場合あまり意味は無いですね.野外昼間の風景ですからISOは全部100になってます.
ついでに書いておくと,Lightroom のすごい点は,マイナーなペンタックスにもかかわらず,『すべてのレンズが認識されている』ことです.もちろん“すべての”というのは,私が持っているすべてのという意味ですが...Lightroom 2.3 ではそれまで認識されなかったタムロン17-50やDA55-300も認識されるようになっていますので,完璧.
こういうレベルの使い方になると ACDSee Pro では手も足も出なくなるので,さすがアドビだな,と脱帽します.なんと言うか,デジ一眼(ユーザ)を知り尽くしている,という感じですね.ちょっと褒め過ぎか.
(以上,2009/02/18)
☆ Lightroom 2
Lightroom 2 を買ってしまいました.
1.41 とあまり変わり映えしませんが...グラデーションマスクツールが増えているくらいでしょうか.英語モードで表示されていますが,英語版を買ったわけではなく,日本語版です.こっちの方がかっこいいということで.
で,1.41 も引き続き使います.今のところ,1.41 を選別写真管理ツールとして使い,2 は RAW 現像ツールとして使う予定です.なにしろアドビは,新機種カメラサポートを旧バージョンでは行わないという伝統を持ったメーカなんもで.:-p
私のデフォの RAW 現像ツールは Capture One です.これは実にナチュラルな現像・補正をしてくれるツールで,非常に気に入っていますが,Lightroom はそれとはかなり性格が違って,ビビッドな絵(・補正結果)を出してくれます.まあそういうのもシーンによっては捨て難い,というわけです.おそらくこの二つで現像をして,その写真にマッチした方を選別していくという方向になると思います.
(以上,2008/10/04)
☆ “非破壊”の Lightroom
最初は単発レタッチにしか使っていなかった Lightroom ですが,きちんとカタログを作り分けてフォルダ同期をすることによって,やっとその真髄(の一端)が分かってきました.
これは,昔持っていたコンデジ QV-4000 の写真をブラウズしているところです.サムネールの右下を見るとお分かりのように,レタッチしています.この頃持っていたCRTモニタ(のガンマ)がタコだった?おかげで,それに合わせて調整してしまった写真のトーンは悲惨なことになっていました.それを Lightroom でレタッチしなおしたわけです.もちろん JPEG なので,画質は劣化してしまうわけですが...ここでなかなかなのは,Lightroom は“非破壊(non-destructive)”なレタッチソフトだということです.
正確には非破壊というよりは,可逆だということになると思います.要するに元データにまったく編集を加えずに編集のパラメータと履歴がカタログに保存される,つまりレタッチのロールバックが可能,ということになると思います.これで,失敗を恐れずに思い切ってレタッチできるわけだし,save as... で画像ファイルが何セットも出来てしまうことにもならない.これは素晴らしいです.
SilkyPix や Bibble のようにパラメータを画像ファイルに1:1にリンクされた個別ファイルとして保存するタイプのソフトもありますが...個人的には Lightroom の方式が一番スマートだと思います.(カタログファイルが壊れるとすべてパーというデメリットはありますが)
いまのところ,Lightroom を画像読み込みや選別というワークフローの中で使うつもりはありませんが,十分元は取れたという感じがします.Lightroom 2 が出たらおそらく買ってしまうでしょう.
(以上,2008/07/27)
☆ "Extreme setting" について
DPreview フォーラムで,Lightroom のレタッチ機能を使った“extreme setting”が紹介されていたので,私もやってみました.左がオリジナル.右が extreme setting 適用後です.もともとの記事ではストリート風景写真に適用していたものですが,こういうシーンに適用すると,ちょっとばかしシュールな感じになります.
このセッティング,どういうものかというと...
・白とび軽減 +100
・補助光効果 +100
・黒レベル +10
・明瞭度 +100
・自然な彩度 +100
・彩度 -80
...というものです.必要に応じて,露光量とコントラストを調整します.上のサンプルの場合は,菩薩像にもともと彩度がなかったのでちょっとイマイチというか,単にハイライトシャドウ効果をかけただけのような感じにも見えてしまいますが.
ギャラリーの方に他の例をいくつか載せています.元写真の雰囲気をまったく変えてしまうので,けっこうハマっています.面白い...ので,もう1枚やっちゃうと.
(以上,2008/02/07)
☆白とび軽減機能について
ver.1.1 で RAW 現像機能も ACR4.1 互換となったようで...1.0 (ACR3.7?) ではあまり使い物になるとは思えなかった“白とび軽減機能”がブラッシュアップされたように思われます.他のソフトでの話は『RAW現像について(ハイライト補償編)』に書いたので,Lightroom 1.1 の例をこちらに.
サンプル写真はあちらで使ったのとまったく同じものなので,省略.以下の四つの比較を下にあげます.
・RAW同時記録の in-camera JPEG(左上)
・それを Lightroom の白とび軽減100%したもの(右上).
・RAW を Lightroom のデフォルトで現像したもの(左下).
・同じく RAW 現像で白とび軽減を100%にしたもの(右下).
クリックするとオリジナルサイズが見れます.ウィンドウのタイトルバーもご参考に.
いや〜...Lightroom RAW 現像の白とび機能,抜群ですね.in-camera JPEG では飛び去ったと思っていたハイライトの中にこんな階調が残っていたとは.“RAW現像について(ハイライト補償編)”でベストだと思った RAWtherapee よりも断然良いと思います.驚きです.
in-camera JPEG に白とび軽減かけたやつも悪くはないけど,RAW とは比較になりませんね.しかし,RAW現像といえば SilkyPix 最高!だと思っていたのがどんどんと崩れていく...:-p
(以上,2007/07/07)