春の自然


知ってる人はすぐに分かると思いますが,ルピナスの葉っぱです.葉っぱというだけあって,やっぱりアブナイ“グラス”っぽいです.なんのこっちゃ.肝心の花の方も撮ったのですが,光の具合がよくなくて全部ボツ.北海道ではルピナスはやっぱり初夏の花なので...今年の春の写真もこれで打ち止めですね.札幌市清田区自宅前庭.(2008/06)


えーと...これなんだっけ? フキノトウの雄花(の成れの果て)? たまたま降りた土手を登って戻るとき,ふと風を感じて上見たらこの風景が.釧路町尻羽岬.(2008/06)


見るからに不自然なこのトーン...HDR写真がますます好きになってきます.おそらくネイチャー写真としては初めて撮ったHDRかと.立ち枯れしたなにかの木々の怨みの立ち昇るような風情がなんとも.釧路町尻羽岬.(2008/06)


6月だというのに,なぜかこれも群生・満開.オオバナノエンレイソウです.でもさすがに盛りを過ぎているのか,こんな具合に紫色のスジ入りになってました.これはすぐに茶色に崩れてしまいそうですね.こういうの見ていると,北海道の春ももう終わり,初夏なんだ,という感じがしてきます.釧路町昆布森付近.(2008/06)


おそらくエゾコザクラだと思います.この海岸付近の林にはこれが群生・満開でした.ところ変われば品変わるといいますがその通りですね.薄いピンクの花が鈴なりになっているところが可愛いです.釧路町昆布森付近.(2008/06)


この色のツツジは正直,あまり良いと思ったことはなかったんですが...蕾みを見て見方が変わりました.不思議な清楚さです.背景がちょっとうるさかったかな? 夕張市石炭の歴史村.(2008/05)


春の終わりの定番...というわけでもないか,タンポポの綿毛です.こういうのはとにかくフォーカスが難しくて,正直苦手です.もちろんAFではなくてマニュアルフォーカスですが.タム28-75のフォーカスリングは回転角が小さいのですが,まあまあなんとかできました.細部描写はさすが K20D.赤平市百戸町.(2008/05)


まあやっぱりいくらどぎつくても,定番の赤のチューリップは撮らないわけにはいきませんね.これ,DR拡張を入れてますが,ちょっと見には赤が飽和しているようにも見えます.ビューアソフトのサムネールで見ると悲惨なので,ありゃと思いました.しかし原寸で仔細に見ると,そうではなくて,ちゃんとトーンが残っています.もちろんナチュラルセッティングですが,K20D の色のレンダリングもなかなかではないかと思います.由仁町ゆにガーデン.(2008/05)


爽やかな濃いピンク色のチューリップです.それにしても K20D のプログラム露出+DR拡張は,こういう写真には強い味方ですね.“露出感覚”のない私でもカメラ任せでこれだけ写ってくれます.由仁町ゆにガーデン.(2008/05)


これもランの一種なのかな? 温室の中にあったものですが,良く分かりません.他のランは赤・青紫とかすごくどぎつい色だった(撮りましたけど :-p )のですが,これは落ち着いたオレンジ色で好みです.光が当たっているのが半分だけなのも奥ゆかしい.由仁町ゆにガーデン.(2008/05)


春真っ盛りの陽に半分透けたカツラの新緑です.最初は赤い色で出てくるので,新緑というよりは2番出しと言ったところでしょうか.薄めの緑と背後の芝生の緑とが溶け合ったように見えます.由仁町ゆにガーデン.(2008/05)


木陰のチューリップです.なんだか涼しげだった.でも黄色いチューリップだったので,なんだか地味になってしまいましたね.赤だったらどんな感じになっていたのかな? コントラストをちょっとレタッチしています.由仁町ゆにガーデン.(2008/05)


なんだかちょっと気味の悪い色ですけど,これはこれで面白いかな?と思って撮りました.ランと言うと鮮やかな原色の色彩というイメージが強いので,けっこう意外でした.プラスチックのようにも見えてしまいます.なお...花びらの上の水滴は,持参した霧吹きで吹いたのではありません.(^^; 由仁町ゆにガーデン.(2008/05)


ありがちな菜の花(アブラナ)の写真ですが,ここでは少し不自然な明るいグレーの背景を狙ってみました.と言っても,ただの(乾いた)アスファルト道路ですけど.一番上にセンターラインの線ボケが少し入ってしまったのが残念.トリミングすればいいんだけど,そうすると上が詰まってしまうので.岩見沢市毛陽.(2008/05)


しびれますね,このフレッシュさ.いかにも北海道のバクハツする春の訪れを感じさせます.等倍で見ると,この深い葉脈のリアルなこと.K20D + タム28-75 ってベストマッチなんじゃないだろうか? 夕張市滝の上公園.(2008/05)


タムロン28-75 ですけど,K20D では特に,うわっと思うような描写で写るときがあって...このせいでどうしても DA★16-50 買うという気にさせてくれません.(^^; この赤紫の若葉はウルシ系だと思うんですが,蔦にはなってないので,キウルシ(ヤマウルシ)なのかな? 夕張市滝の上公園.(2008/05)


ライラックというと上向きに咲くので,下の写真のようにポジティブなイメージが強いのですが,なんとなく樹の下を覗くと,こんな感じで日陰で下向いて咲いてるやつもいるんですね...札幌市清田区自宅前庭.(2008/05)


北海道の初夏の定番,ライラックです.今年は春が早かったので,時期的にはまだ晩春ですが,もう花を咲かせ始めました.空も青く,爽やかな季節の訪れを予感させます.札幌市清田区自宅前庭.(2008/05)


裏庭にいつの間にか(?)生えてきたヒトリシズカです.名前の通り,すごく独特の雰囲気をもった植物で,なんともしみじみします.少し陰気な感じもするんだけど.札幌市清田区自宅裏庭.(2008/05)


残雪の山と春の薄い青空を背景にヒップホップダンスを踊るダケカンバ.(^^; でもこいつはエネルギーにあふれた若者なんかではなくて,どうやら朽ちてしまった枯れ木のようですね.皮肉,かな.蘭越町チセヌプリ付近.(2008/05)


ダケカンバです.こいつはほんとに個性の強いやつで,近寄ってみると一本一本の形や肌合いなど,全部違います.同じ形してるのは一本もありません.うしろは都合よく春霞で適度に霞んでくれましたが,実は(おそらく)黄砂エアロゾルです.じっと見ているとこのダケカンバ,なんだかヌードのようにも見えてくる.蘭越町チセヌプリ付近.(2008/05)


これは,ブナの新緑だと思う.たぶん,おそらく...うーん,自信なくなってきた.違うか.f(^^; 彫りの深い若葉が,なんだか金属か陶器のプレートのように見えます.黒松内町歌才ブナの森.(2008/05)


こちらもカタクリは既に終わっていましたが,日陰になっているところではまだ多少フレッシュなのも残っていました.わざわざ撮るほどのものではないような気もしますが...定番ということで.:-p 黒松内町歌才ブナの森.(2008/05)


これは自然じゃないですね...人工的な風景ですが.黄色いラッパズイセンの向こうに春の陽きらめく池面があったので,両方入れてみました.あんまり私の写真らしくないけど,たまには.黒松内町歌才ブナの森.(2008/05)


アズマイチゲかキクザキイチゲか...前者かな? (北海道では?)春一番に咲き始めるので,こんな風に雪が消えたばかりの枯葉の上に緑と白との鮮やかな色彩を塗り重ねてくれます.本当に好きな花の一つです.黒松内町歌才ブナの森.(2008/05)


おそらくイタヤカエデの花だと思いますが...よく分かりません.花だと言われないとそうとは見えないほどの単に黄緑色のものですが.いかにも芽吹きの形状が春の陽にすがすがしい.黒松内町歌才ブナの森.(2008/05)


私がコンデジで花とかの写真を撮り始めたときからの常連さん,イチゲ(イチリンソウ)です.これはキクザキイチゲだと思います.単に白いだけのシンプルな花なんですが,その清楚さと春一番に咲き始める積極さにはいつも感心させられます.森町鳥崎川.(2008/05)


なんの意味もないような路傍の雑草でも,近寄ってみると思いもかけない美しさを持っているものですね.タンポポもまるで黄色い花火のようですが,これを等倍で見ると,その妖艶さに驚いてしまいます(右写真).青い小さなイルミのような花はイヌノフグリですが,こんな可憐な花になんでこんな名前が付いているのか? 函館市函館公園.(2008/05)


この街をぶらついていると,こういう白くて小さな花をつけたやつをたくさん見ました.札幌方面ではあまり見ないのでなんだか分からなかったのですが,どうやらユキヤナギというもののようです.いかにも住宅街っぽい.露出の難しそうなシーンですが,K20D のダイナミックレンジ拡張で露出無補正でもばっちりでした.函館市元町.(2008/04)


この“幹咲き”のパターンは下にもありますね.まあでも好きなものは何回でも撮りましょう.こちらの幹はいっそうごつごつ・がりがりで,可憐・華麗なソメイヨシノの花とものすごいコントラストです.美女と野獣...違うか.f(^^; 函館市五稜郭.(2008/04)


ここはカタクリの群落で有名なところです.ところが,クルマで近づいていっても人が誰もいない...悪い予感は当たりました.カタクリはもはや盛り過ぎてしなびきっていて,(^^; 無残.今年は春が早かったもんな...がっくり凹みましたが,まあせっかく来たんだからと斜面の道を下っていくと,なんと!シラネアオイの群落が満開でした.はじめて見ました.感激です! “捨てる神あれば拾う神あり”...違うか.北斗市匠の森.(2008/04)


いわゆる“実成り”というやつですね.春の光にどこか神々しいくらいです.地面に這いつくばって撮ったように見えますが,実は K20D のライブビューを駆使して...ではなくて,これは土手の上なのでその横から単に撮っただけ.北斗市匠の森.(2008/04)


コブシではなく,木蓮でしょう.ほんとは花の上から撮りたかったんだけど,みんな樹上で上向いていて(木蓮だからあたりまえ?),私の身長では無理でした.そこで開き直って,うす曇の逆光でグレーに薄く透けている雰囲気を.ちょっとクローズアップで撮りすぎたかな? 北斗市匠の森.(2008/04)


サクラというのはどこでいつ撮っても同じに写りますね.私の腕とセンスでは,マンネリの権化みたいなもので.f(^^; でもまあ,“偉大なるマンネリ”ということでもあると.ソメイヨシノだと思いますが,可憐です.プログラム露出もバッチシ.森町オニウシ公園.(2008/04)


これは少し種類が違うんでしょうね...ヤマザクラかな? 赤褐色を帯びた若葉と濃いピンク色の花とが醸し出す濃密なイメージが快い.なんだか桜餅の香りが漂ってくるようだ.:-p 岩手県矢巾町矢巾温泉.(2008/04)


ソメイヨシノって,こういう幹から直接萌え出る花を良く見かけます.不思議なんですが,荒々しい幹のタッチと可憐な花のコントラストが本当に面白い.マンネリになろうとなんにせよ撮ってしまいますね,これは.岩手県矢巾町矢巾温泉.(2008/04)


超ありがちな,マンネリの代表のようなものですが...でも日本の春はこれがないと始まりませんからね.ソメイヨシノかな? まだ少し咲きかけの感じで初々しい.岩手県矢巾町矢巾温泉.(2008/04)


暗い杉林を歩いていると,樹の間から陽が差し込んでできた陽だまりの中にスポットライトを浴びたようにシダの若葉が萌えていました.目で見たときは鮮烈だったんですが,写真にしたらそれも半減.難しいものです.岩手県紫波町山屋付近.(2008/04)


これも満開の川辺のヤナギの花.下とは種類が違うんでしょうけど,わし知らん.(^^; 左下に見えるのは咲きかけの花で,こんな具合に最初赤くなるんですよね...岩手県大迫町狼久保.(2008/04)


満開のヤナギの花です.北海道では季節的に撮りそこねたので,あきらめていたのですが...東北で思いがけなく出会えました.昼の強い日差しを利用して思い切った逆光で撮ってみました.岩手県盛岡市内沢.(2008/04)


薄いブルーのキクザキイチゲです.普通は白いんですが,たまにこういう色の付いたのがあります.本州では多いけど,北海道では少ないんだとか.なかなか上品な色と佇まいです.今年の春は早い...札幌市清田区自宅裏庭.(2008/04)


早春を満喫してそろそろ帰ろうか...陽も傾いて空も少し黄色くなってきて雪の解けかけた畑のあぜ道の並木も芽吹きの予感を感じているかのようです.小さくてよく分かりませんが,あぜ道にはマガンの小さな群れが首を出しています.それにしても DA50-135,こういう繊細なシーンでの本当にシャープな写りに感心させられます.美唄市豊葦町付近.(2008/03)


まったくの春でぽかぽか陽気とはいえ,畑地はまだ雪をかぶっています.この,『春にはまだ早いがそれでも春』という風景も私は大好きです.白樺並木はまだつぼみも固くしまったままですが.空に絵筆で掃いたような薄い雲がなんともあったかい感じです.美唄市宮島沼付近.(2008/03)


この季節,石狩平野には白鳥・マガンなどの群れが訪れ,雪どけの田園地帯のあちこちで編隊飛行.なんともメルヘンチックな雰囲気に包まれます.しかしそれを写真に納めるとなると,私のような腕前では困難至極.これはたしか DA50-135望遠端だったと思いますが,AF-C で適当にシャッター押し捲ってやっとこんな感じ.ちょこっと傾き補正しています.なにしろ...(略).f(^^; 奈井江町瑞穂付近.(2008/03)


バックナンバーの目次へ戻る