高感度ノイズについて
さて...これは,めんどくさいけど“やらないわけにはいかない”テストでしょうね.(^^; なんと言っても K10D 発売前,この件ほどネットを騒がせたことはありませんでしたから(“カナダ流出サンプル”).
もちろん,そういうことがなくても,1000万画素の高感度ノイズ(画質)は,デジ一眼ユーザにとっては,最大の関心事の一つであることには違いありません.
私自身,実際に自分でテストしてみるまでは,これが Pros に入るのか Cons に落ちるのか,確信が持てませんでした.まあα100よりはマシだとは思ってましたが.:-p
まずはテスト(というか,確認,ですか)の方法ですが...夜の居間で壁掛けの写真額をSvモードで各ISOでそのまま撮っただけです.
・写真全体
この写真の中から,ハイライトに近い部分とシャドウに近い部分をクロップし,ノイズの出方を見てみました.
レンズはタム28-75 で焦点距離は 38mm です.けっこう暗いので,ISO100, 125 は f2.8 開放になってます.なんとなくぼやっとしてるのはそのためでしょう.ISO100 でシャッターは 1/60s.あとはプログラムラインのまま.手ぶれ補正オン.
・ISO100
・ISO125
・ISO160
・ISO200
・ISO250
・ISO320
・ISO400
・ISO500
・ISO640
・ISO800
・ISO1000
・ISO1250
・ISO1600
結論:ハイライト部は ISO1000 まで,シャドウ部は ISO800 まで常用範囲.これは基準感度からの段数で言うと *istD の ISO1600 あるいはそれ以上に相当しますから,ペンタックス,グッジョブ!です.ISO1250 以上は緊急時と割り切りましょう.
これは余計な話ですが,ISO1600 画像をノイズ除去ソフトで処理して見るとどうなるか,テストしてみました.まずは定番の NeatImage.自動プロファイルでデフォールトセッティングです.
・ISO1600(NeatImageでノイズ除去)
綺麗に取れてますけど,ちょっとやりすぎですかね.あと,シャドウ部で K10D でのノイズ消し?時の波長の大きなクロットは取り切れていません.まあ,設定しだいでしょうけど.
次に,SilkyPix 3 の RAWブリッジ機能で JPEG から偽色だけを抑制してみました.
・ISO1600(SylkyPix3 で偽色抑制)
輝度ノイズだけが残ったみたいな感じで,grainy な雰囲気がけっこう自然で,味がありますね...(^^; グレースケールだったら全然問題にならないように思います.
(2007/01/01)(2007/01/02追記)