基本画質について


 これについては結論を先に言うと,素晴らしい,です.もちろん私が長らく使ってきた *istD との比較でという意味もありますが,業務で DS, K100D も使っているので,ペンタの“他の600万画素機と比較して”ということになると思います.

 ただし,『画質とはなにか?』ということになるとこれは難しい,難しすぎる.くっきりと鮮やかな写真が必ずしも画質が良いということにはなりませんし,逆もまた真.

 極端な言い方になるかもしれませんが,私は写真というかカメラというものは『眼で見えているように写る』のが究極の画質だと思っています.
 そういう意味で,K10D は“理想の画質”には,もちろんまだまだ程遠いけれども,少なくとも K100Dおよびそれ以前のペンタデジ一眼とは一線を画した『画質』を持っていると思います.逆に言うと,K10D では,写真を撮ることが非常に簡単になりました.これは大事な点です.

 以下,ギャラリーの方にも出したもので,長辺が 500ピクセルとものすごく縮小していますが,細かいところではなく,全体をぱっと見てどうという観点で見てほしいと思います.

 すべて,ナチュラルモードで AWB,JPEG 撮って出し,です.レンズもすべてタムロン SP AF 28-75/2.8.



 この写真は原寸で見ると圧倒されますが,それ以前に見たまま(質感・色・光など)その通り写っていたので,これで K10D に対する明瞭な確信を持つことができました.



 一言で言って,鮮やかさ,ですね.冬の澄み切った青空を背景にした白いパイプがどう写るのかと.ハイライトの飛びも唐突ではなく,これならと思えました.



 アワダチソウの“泡”の的確な描写にも感心しましたが,背景の雪のラインを伴った秋蒔き小麦畑の緑のこってりさに注目してしまいました.露出も的確.カラーバランスも適切.いや〜...いいですわ.f(^^;

(2006/12/13)


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