高感度バンディングについて
えーと...これは最初 cons の項に入れようかと思っていたんですが,あれこれやっているうちに考えが変わりました.つまり『こういうもの』ということで.(^^; そんなわけで K10D の“banding issue”とは考えていません.
とりあえず撮れた写真ですが,夜明けの火山を ISO1600 で撮ったものです.シャッターは 1/10s,絞り F4,レンズはタム70-300なので,開放ということです.
記憶は定かではありませんが,確かシャッター切っているとき,ファインダ内の露光標示が点滅していたので,測光範囲外つまり露出アンダーになっていると思われます.
空の部分に縦の縞模様がぼんやりと見えています.その部分を等倍クロップしてみると,
まあなんとなく色ノイズのピクセルが縦に配列していますね.ちょっと分かりにくいので,レタッチでガンマを 1.4 に上げてみると...
雲のたなびいている暗部に明瞭に縞模様が見えるのが分かると思います.その部分をピクセル等倍クロップしてみると.
これはけっこう分かりますね.
で,DPRerview なんかで盛んに話題になった“banding issue”というのは,(ブルーチャンネルに?)刷毛で塗ったような縦バンドが(画像の一部に)現れるというものなので,ここで示したものとはまったく違います.
ためしに,Photoshop CS2 でチャンネルごとに見てみましたが,特にどのチャンネルにということではありませんでした.したがって,『ISO1600の露出アンダー画像に現れる色ノイズピクセルの縦方向アライメント』と呼ぶのが良いみたいです.まあ,デジカメ一般の問題ということなのかもしれませんが...K10D,もうちょっとなんとかならんもんかな?というのが正直な気持ちですね.
今回は,ISO1600 の適正露出?でどうだったのかを確認できなかったのが心残りです.だからというわけではありませんが,ISO800 画像も載せておきますね.タム28-75のワイド端でシャッター 1/20s,絞りf2.8 です.上が全体,下がなびく雲のあたりの等倍クロップ.
こちらは,まったく(ほとんど?)色ノイズのアライメントによるバンドは見えないですね.*istD の ISO200 でも,あちらに書いたように,青空に上と同じようなバンディングが現れることがありましたから,まあ K10D,グッジョブかと.
(2007/02/21)