2006年・冬の自然


夕暮れ迫る湿原の林の中をさっと飛び去るワシ?の姿を K10D でばっちり捉えました...って,写真知ってる人ならだまされるわけないですよね.(^^; そんなシーン,こんな風に写るわけない.センターのガラス窓に貼ってある野鳥衝突避けのシールをそのまま中から撮っただけの写真でした.m(__)m 苫小牧市ウトナイ湖野生鳥獣保護センター.(2007/02)


まぎれもなく春先を予感させる写真ですね.解けて凍るを繰り返した積雪の中から,昨秋のカシワの落ち葉が顔を出してきています.この縮小写真ではちょっと分からないかもしれませんが,氷(雪というべきか)の描写はリアルですごくいいです.苫小牧市ウトナイ湖畔.(2007/02)


やっぱり春が近いのかな...? 一度は凍結した湖面が,岸の方から段々と解けていっているように私には見えました.単純なミステリーサークルのような湖面模様がちょっと面白い.この右の方では,白鳥とマガモの群れが餌もらってて,まあうるさいこと.苫小牧市ウトナイ湖畔.(2007/02)


まるで誰かが生け花したように,カラマツの枯れ枝が四個の実を付けたまま雪面に落ちて突き刺さっていました.千歳市キウスPA.(2007/02)


この特徴的な幹模様を持つ木は何なのかな・・・? 見る人が見ればすぐ分かるんだろうけど.私は春や夏の花や葉っぱの季節に同じところを何度も見ていながら,いまだにそのときに分かった木の種類と冬のそれとがアタマの中で対応しません.f(^^; それぞれの風情で立つ三本の木と背後のからの陽光で雪面に落ちるその影とが,どことなく春の近いことを予感させました.千歳市キウスPA.(2007/02)


よく立ち寄るPAなんですが,この日は最近日中の気温が高かったせいか,積雪の表面が硬くしまっていて,その上を歩いてどんどん奥に入れました.まるでもう春みたいです.:-p 去年のアワダチソウの残骸の上に最近降ったのか雪がほっこりと被さっていて,なんだか心癒されます.うしろの日陰で青みがかった雪面もコントラストになりましたね.千歳市キウスPA.(2007/02)


イネ科のなんかの草(すいません投げやりで m(__)m)にこの早朝の霧氷というか“霧花”というべきか...がまだまったく溶けずに残っていました.もう昼近かったと思うし陽も当たっていたんですが,なんでだろう? 美瑛町拓進.(2007/02)


背景が青空で,雪の斜面に木の影がぼやけて落ちているだけのありふれたシーンなんですが...家に帰ってPCで見ると,妙に心に残りました.なんでだろう.上富良野町江花.(2007/02)


これも私としてはちょっと珍しい風景というか...単にビニールハウスの枠だけが雪の畑に立っているだけですが.ちなみにこのすぐそばでは,真新しい(ように見える)トラクターが雪に埋もれて放置されていました.それにしても北海道の冬というのは色の無い世界ですね...中富良野町北星.(2007/02)


やっぱりネイチャー写真は私のような怠惰な人間には無理なんですね.f(^^; おそらく7時頃に出れば素晴らしい霧氷の風景が撮れたんでしょうけど...朝食たっぷり取って9時過ぎ出発ではこんな感じで,素晴らしかった霧氷も朝日の熱でどんどんと溶けてはらはらと舞っていました.中富良野町鈴和.(2007/02)


このペンション,今まで何度も泊まっているんですが,いつも朝は霧に覆われていて,真正面の十勝岳のお姿を拝んだためしが無かったんですよね.今回は,早朝晴れていて,やっと見ることができました.しかし,みるみるうちに低層雲と盆地には霧が立ち込めてきて,このあと,まったくなにも見えなくなりました.日の出が見えるかと思って早起きしたのに残念.でもこんな多少厳かな雰囲気を撮れました.ちなみに十勝岳はこの左の方にあります.噴煙もよく見えてました.中富良野町某ペンションから.(2007/02)


優しい冬の午後の風景です.見ようによってはエロチックですが.今年は今までに無いような暖冬で,旭川でさえ昼の気温はプラスでした.そのおかげでわずかに溶けかけた雪面のこんな表情を捉えることができました.旭川市神楽町見本林.(2007/02)


しばらくぶりに遠出すると,やっぱり被写体もリフレッシュしますね.なんでこの写真が冬かと思いますが,まあ冬だからいいっしょ.:-p これ,オリジナルで見ると,素っ裸の木の幹と枝がうしろの赤レンガ壁との対比で異様なリアルさで写っていて,のけぞりました.旭川市神居町工芸館.(2007/02)


どんどん煮詰まってきています.:-p 五つ下にある白樺の木の風情を DA12-24ワイド端で撮ってみたらどうなるかな?と思ってやってみたんですが,あんまりうまくいきませんでした.これは...雪雲に霞んでさらにその下の雲に半分隠れようとしている太陽の寒々しさと白樺が少しはマッチしてたかな? うーん,色の無い世界というのは,すごく難しいです.北広島市竹山.(2007/02)


これも *istD で飽きるほどやったシーン.(-_-; でもまあ,K10D は *istD に比べると,とにかく撮りやすいので,こういうのバンバン撮れますわ.(^^; 縮小後ちょっとシャープネス入れすぎてジャギー出てしまいましたが,オリジナルのシャープさは実はこんな感じなんですよ〜...タム70-300 です.北広島市西の里付近.(2007/02)


なんていうか...もはやネイチャー写真は煮詰まってしまいましたね.“見るべきほどのものは見つ”ていうか...態度デカイか.f(^^; これ以上となると,居住地域変える!とか大きなチェンジが必要なので,難しいな...北広島市西の里付近.(2007/02)


これは厳密にはネイチャー写真とはいえませんが...まあ北海道の冬らしくていいでしょ? ほんとのツララではなく,窓を流れ落ちた水が凍った“半ツララ”です.レンズは DA16-45 しか持ってなかったので,テレ端で撮ったものを,かなりトリミングしています.なぜかフォーカスは上部に当たってました.下部の外光を取り込んだところの描写にしびれますね.札幌市厚別区新札幌サンピアザ.(2007/02)


雪の丘の上に立つシルエットとなった一本の白樺と,うす曇の中に沈んでいく夕陽...まるで美瑛・富良野みたいですが,ただの近所のゴミ処理場です.(^^; それにしても,K10D のプログラム露出制御,まあ微妙なところもがっちりと捉えてますね.うす雲に翳った太陽も,もっと飛ぶかと思ったんだけどそれほどでもなかった.札幌市清田区有明西方.(2007/01)


いつも着目している平凡な一本の白樺の樹ですが,どんな季節でもそれぞれ独特の表情を見せてくれるので,感心してしまいます.このときは薄曇でしたが,背景が妙に均一になりまるでグレーのスクリーンみたいに現実感がなく,舞台に立っているバレリーナのようです.北広島市竹山.(2007/01)


畑に積もった雪面に明るい陽が反射してきらきらしてました.これはアワダチソウかな? 草の茎の根元がなぜか雪が盛り上がっているのが面白かった.縮小の時にちょっとジャギーが出てしまいましたね.K10D オリジナルは,もちろんこんなんじゃないですよ.(^^;北広島市三島.(2007/01)


下と同じ場所ですが,こちらは枝の片側に霜が成長していますので,霧氷みたいに出来たものかと.札幌の郊外でも,ちょっと奥に入るとこんなのがいくらでも見れるんですね...さすが北海道だ.北広島市島松.(2007/01)


いや〜...いいですね,寒々として.:-p 葦だと思いますが,前夜の霜が日陰の中でまだ融け残っていました.この日はほんとに朝冷え込みましたから.シバレルというやつですね.北広島市島松.(2007/01)


K10D 独特のこってりした色ノリが出た写真かなと思います.レンズはタム70-300.このレンズは色収差とパープルフリンジがひどいのでいずれは買い換える予定ですが,こういうシーンは大得意? 背景の凍った湖面の深い青い陰が印象的です.七飯町大沼湖畔.(2006/12)


主役をあえて片隅において木の枝々で隠しています.フォーカスも当てていません.でもやっぱり主役は主役なんだな...:-p 七飯町大沼湖畔.(2006/12)


ここは何度も写真撮りに行っていて,正直私の腕ではもう煮詰まっています.(^^; この写真は,あえて主役を消して,太くごつごつと曲がりくねった木の枝と凍結した湖面上の樹影を狙ってみました.七飯町大沼湖畔.(2006/12)


これは実は,ある機会にこの廃線鉄橋の存在を知ってから,どうしても行ってみたかったところなんです.本当は11月に行きたかったんですが,どうしてもスケジュールが取れず...12月になってしまい,林道をアプローチする必要があるところなので積雪でもうダメかと思っていました.で,なんとなく通りかかってみると,林道入り口は開いており,クルマが通った跡が...おそるおそる入ってみると,積雪の林道を4kmくらいですが,レガシーでなんとか行くことができました.林道脇の広場にクルマを止めてそこから林の中を200mくらい歩くとここに出ます.もう少し水位が下がっているとこの下も見えたんでしょうけど...とりあえず大満足.上士幌町糠平湖畔タウシュナイ.(2006/12)


雪の後が雨になって,また凍る...この時期の冬の移ろいがこういう模様を作ったのかも? 千歳市キウスPA.(2006/12)


これはけっこうイケたねというショット.芝生の上に積もった雪が解けてまた凍って,松の葉を閉じ込めてしまったものです.氷の微細なパターンと,松の葉の明るい茶色のコントラストが良かったと思います.札幌市清田区里塚霊園.(2006/12)


なんかあちこちの霊園ばっかし行ってるようですが,たまたまです.季節外の霊園って,人もいなくいて適当に被写体があるし,落ち着けるんですよね...f(^^; これはニワウルシの木でしょう.冬の雲を背景にしていい姿を見せてくれました.札幌市清田区里塚霊園.(2006/12)


この日は天気が悪かったといえばそうなんですが,神様は青空の代わりにこういうギフトを用意してくれました.半分の輪っかになった日輪と左右の“幻日”です.まあ,幻日となるともっとはっきりと大きくなったものだとは思いますが.一応,神々しいでしょ? 霊園ですからね.(^^; 札幌市南区滝野霊園.(2006/12)


これは K10D は初めての DA12-24mmショットです.もちろんワイド端ですが,妙な相性問題もなく,*istD のときと同じく素晴らしいです.曇り空の下のカラマツ林とスカイライン上の白樺の若木が切ない感じ.こういうのは永久にやめられないな.札幌市南区滝野霊園.(2006/12)


某2ちゃんでは,K10D のラーメンノイズ(maze artifact)が話題になっていました.まあ,LPF弱めにしたせいなのかもしれませんが,QV-4000 でも出ていたし,Nikon D70でも.デジカメでは良くあることで,別に驚くようなことでもないと思いますが...一応出やすい(だろう)逆光フレア条件で撮ってみました...何も出ませんでしたけど.:-p 由仁町ユニ東武ゴルフ場.(2006/12)


北海道では珍しいアカマツの並木です.ポイントは手前の積雪の畑の光と影で...このシャッター切った次の瞬間,雲の影がすーっと通り過ぎて一面明るくなってしまいました.一期一会...DA16-45 のテレ端ですが,松の木の細い枝の輪郭が今まで見たこともないようなシャープさで写っていました.1000万画素の威力か? 長沼町一区付近.(2006/12)


なにかの畑の収穫後ですが,切り残された茎の上に新雪が積もって,そこが円錐形となり,非常に面白い感じです.空の色を反映した雪面の色もうまく出ている.長沼町長沼スキー場付近.(2006/12)


なんてことのない畑の横の用水池ですが,どっかの湿地帯の中の池みたいだ...DA16-45 ですが,やっぱりいいレンズだな.*istD に付けてサブカメラ,なんて考えていたけど,結局 K10D で使うことにしました.*istD は事実上引退ですね.一応持っておくけど.それにしても,DA☆16-50/2.8 が出たら即買おうと思ってるけど,別に要らないような気もしてきた.(^^; 長沼町長沼スキー場付近.(2006/12)


なんかあれですよね...K10D の発色,JPEG 撮りナチュラルでもこんな感じでこってりと出るんですよね.うーん...こりゃいい.アワダチソウの成れの果ての綿毛姿ですが,オリジナル原寸で見ると,この泡立つ綿毛が一本一本リアルに...背景は雪の混じる秋蒔き小麦畑の緑です.恵庭市西島松付近.(2006/12)


去年かな,DA50-200 でこういうシャープな切れのいい写真撮って,やっぱり DA レンズは違うなんて思っていたんですが,K10D だとタム70-300 でも恐ろしいくらいシャープに...焦点距離は 200mm ですが,300mm でもほとんど画質変わりません.これはシグ70-300 とは違うところ.北広島市広島霊園.(2006/12)


雪は残っていませんが,芝生は凍りついていました.そこに松の葉っぱが散らばって,黒っぽく変色した松かさが一個.北海道には自生していないアカマツです.タム70-300 のワイド端に近いところですが,このレンズ,*istD でもまあまあだったけど,K10D のSRで見違えるようにシャープになりました...って,要するにいままで手ぶれしていたというだけなんですが.f(^^; 札幌市清田区里塚霊園.(2006/12)


前夜の雪が融けかけてまた凍った“半氷”が芝生を覆っていて,その質感がすごい出ています.落ち葉一枚はライラックですが,葉脈のところにちょっとだけ緑の残っているところがスタイリッシュ.札幌市清田区自宅前庭.(2006/12)


これも何度もやったパターンですが,ハート型の白樺の黄葉とデリケートなカラマツの黄葉の散らばったところがなんとも.ところで縮小ではちょっと分かりませんが,右側の葉っぱのディテールをオリジナル原寸で見ると,ゾクッとします.やっぱり K10D 一味違うな...札幌市豊平区豊平公園.(2006/12)


まあこれは *istD でも飽きるほどやったパターンなんで今更なんですが,好きなシーンは何度でも撮っちゃうと.雪の匂いを漂わせた背景の薄い青空が切ないです.(^^; 札幌市南区滝野霊園.(2006/12)


なんでしょうか...大仏さんもどきの周囲に立てられていたコンクリ柱の列です.雪面に伸びたうす蒼いその影が面白かった.手前にある誰かの足跡がなければ...背後の山影も効いてるかな.札幌市南区滝野霊園.(2006/12)


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