超音波振動ダストリムーバル
K-7 になって,K10/20D の DR (Dust Removal) 機能が,それまでの SR 機能を利用したセンサユニット振動式から,ローパスを超音波振動させる DRII に進化しました.
正直言うと私の場合,K20D から K-7 に乗り換える理由として,かなり大きかったのがこれでした.私の撮影モードでは,1/8000シャッターも,秒5.2コマも,あまり大きなメリットではなかったので.
断っておくと,K10D ではゴミにかなり悩まされましたが,K20D ではローパスにSPコーティングが施されたのが効いていて,ゴミの付く頻度がかなり低くなり,あまり大きな悩みとは言えませんでした.それでも,撮影終わって帰ってきて開いた画像にでっかいゴミの影が乗っているのを見たときの落胆は,小さなものではなかったですね.
ペンタ開発陣によると,その強力さでは定評のあるオリンパスのゴミ撮り機能に匹敵するという話だったので,期待は大きかったです.
で...DRII 機能の Pro 項目入りですが,とりあえず“様子見保留”という条件付きです.K20D の時でもゴミが乗って困ったのは大体2,3ヶ月に一度でしたから.
購入後撮影枚数2000枚を越えた時点で,ダストアラート機能でゴミチェック画像を取得してみると以下のとおり.
すっきり何もないですね.私は電源on時のDR作動は切っていますが,だいたいレンズ交換したときの気分で,適宜メニューから DR をかけてます.ブロア吹きは一度もやっていません.素晴らしい結果です.
ただし,このダストアラート画像は,だいぶ処理スレッショルドを高くしているもののようで,現実は自分でテスト画像を撮ってみないと分かりません.いつものようにPCの液晶画面を焦点無限遠,絞りf22 で撮ったものを,ゴミ確認しやすいようにガンマ調整したものを以下に.
縮小画像なので,ぱっと見には何もゴミはないように見えますが,よーく見ると...なにやら見えてきます.そこを等倍クロップしてみると,
うーむ...こいつらは,ブロアで吹いてもびくともしなかったので,いわゆる粘着性のものですね.DR 機能がいかに強力でも取れないだろうし,まあこの程度なら取る必要も無いものなんですが...DRII 機能なかなかいいぞ,という満足も,少しだけしぼんでしまいました.(^^; いずれ機会を見て,タタミィ棒で取るか,サービスに出すかしたいと思います.
(2009/07/19)