K20D との画質・操作比較


注)あえてこれらの話,pros の項にも cons の項にも入れません.理由はお分かりのとおり.


 K-7,本日ペンタサービスから戻ってきました.案外早かったというか...連休前にということで頑張ってくれたのかな? まあでも,おそらく『SDの破片をピンセットで取り除く』だけだったんでしょうからね.
 早速スイッチ入れてみたら,設定がすべて初期化されており,ビビりました.結構あれこれ設定してるもので,元通りにするのにかなり時間がかかってしまいました.で,ははぁもしかして...と PhotoMe でFWバージョン確認してみたら,バージョンは 1.01 で変わりませんけど,噂のビルド 09 になっていました.戻ってきたらアップデートしようと思っていたので手間が省けました.

 で,その後気づいたことを2,3.

AWBは,やぱり K20D マゼンタっぽいですね.撮った写真をモニタで見てる分にはあまり気にならなかったんですが,Lightroom でプロフォトペーパーに印刷してみると,K-7 とは歴然と違いますね.白い雲の抜けや,シャドウ部に,マゼンタ濁りみたいなものを感じます.

ダイナミックレンジですが...ギャラリーのところでぶつぶつと,K-7 のダイナミックレンジは狭いかも?と呟いてますが,あらためて現時点で K20D での写真を撮っていると,それは気のせいだろうなと思えるようになりました.特に感じていたのは青い空の中で十分に光をもらった白い雲がなんか立体感に欠けて平板に写ってしまうような時でした.K20D ではこんな感じには写らなかったよな...でも,実際は K20D でも同じでした.考えすぎ,だったようです.

100%視野率ファインダ.これ,thisistanaka さんのところなんかで議論?になりましたが...『トリミングすればいいだろ』とか『見えてないものが写ってくれるのに何が悪い』(^^; とか,いろいろな意見ありましたけど,私は thisistanaka さんのご意見に全面的に賛成ですね.実際,K20D で撮ってみて,あとからPCで見て“あっりゃ〜...”となったのは何枚かありました.それはトリミングすればいい,わけではなくて,もう最初から『何をどう撮りたいか』に関わってくるわけなんで,それがびしりと一致する100%視野率ファインダは,道具として合致していると思います.これは K-7 の一人勝ち,です.

 さて...K-7 が思いもかけず早く戻ってきたわけですが,嬉しいのが半分,『またあの神経質なカメラに戻るのか』という憂鬱さも半分.(^^; 明日からちょっと富良野・美瑛・十勝旅行に行ってきますが,そのへんもあって,『K20Dも予備に持って行きます』.もちろん今回サブカメラの大事さに気づかされたということもありますが,疲れたときは K20D で気楽に撮りたい...なんて気持ちも?

(2009/09/19)


追記: その後,K-7 はもちろん入院中なので,あちこちに老兵 K20D を持ち出してシャッター切っています.300 枚近くの選定と RAW 現像100 枚近く.そのへんで,改めて気づいたことを.


ゴミ取り(DR)は,K-7 の 圧倒勝ちかと.K20D で写真撮り始めてレンズ一回交換しただけで,でっかいゴミが付いてしまいました.で,Dust Removal 3回かけましたが,全然びくとも.結局ブロアのお世話に.K-7 では時々DRかける程度ですが,こんなでっかい取れないゴミに遭遇したことは一度も.

・やっぱり高感度ノイズ...K20D で ISO800 -1600 の撮影を何枚かしましたが,RAW 現像でノイズリダクションかける必要はほとんど感じられませんでした.まあ念のためスライダを幾分右に動かしてはいますが.K-7 では ISO400 でノイズリダクションは必須,ISO800 以上になると,Capture One,Lightroom のようなリダクション控えめソフトだと,スライダ目いっぱいでも取りきれないほどですからね...この差は超大きい.単に 4ch 読み出しになったというだけで,画素ピッチもまったく変わってない CMOS なのに,何でこれほどの差が出るんだろう...実に不思議です.

シャッター音,今回,某ガラス美術館の中でシャッター切る機会があったのですが,K20D のシャッター音はとってもでかくて,連れに『響いてるよ』と言われてしまいました.さいわい休日でもなく人はまばらだったので,マナーとして近くに人がいないところをみはからってシャッター切っていたわけですが...K-7 だったらこんな気を使うこともなかっただろうなと思うと恨めしい.あ...もちろんこの美術館,『フラッシュ撮影禁止』のみ,というところなので,“ルール無視”ではないですよ.

 とりあえずこんなところで.比較第3弾は,もう無いことを望む.(^^;

(2009/09/12)


 こういう比較作業というのは,正直,私はなるべくやらないことにしています.新しいのを買ってから古いのと比較するというのはね...と思ってたんですが,今日,SDカードのページに書いた事件で,K-7 は入院し,その後棚にしまってあった K20D を取り出して同じ被写体を再度撮影しなおす,ということになってしまいました.
 つまり,図らずも,K-7 と K20D のほぼ同時使用環境での比較をする羽目になったわけです.

 とは言っても,比較画像を上げたりする暇もないし,そういう趣味も...f(^^; 文章箇条書きだけにしておきます.
 ただ,自分としては,この2台のカメラをほとんど連続してほぼ同じ環境と被写体で使って,引き続き RAW 現像に入ったことになるので,下に書くことにはかなり自信があります.“以前の記憶・感触”に基づいたものではないので.

輝度ノイズは,K-7 の ISO400 が K20D の ISO800-1000 に相当します.この差は大きい.K20D ISO400 だと RAW現像でノイズリダクションスライダーにマウスが触ることはない.ただし,色ノイズは K20D のほうが多い・消しきれてない傾向が.

露出(分割評価測光)は圧倒的に K20D の勝ち.K-7 は撮影後のプレビューを見ながら神経質に露出補正をして撮り直しの連続でしたが,K20D は露出補正なしの出目で次々と撮影してすべてジャスト露出.この差は大きい.

AFは K-7 の完勝.中央一点の同じ被写体で,K20D がふらふらと迷いまくるのに比べて,K-7 はほぼリニアに動作して合焦.正直,こんなに違う・進化しているとは今まで思っていなかった.

・全体の動作感・速度は,K-7 は別次元.K20D に持ち替えると,レガシーターボからカローラに乗り換えたような感じ.

画質,というか...しゃきっとした色のりは K20D に一日の長が.もちろん RAW現像の話.まあこれは露出のアンダー目もあるのかもしれないけど,K20D では“白っぽく平板に写る”というのは1枚もなかった.

操作感は...まあ慣れなんで,久しぶりの K20D にまごついたのは当然かと.これは比較しない.

・K20D の液晶モニタ(とその表示)って...こんなにしょぼかったんだな.

重さや大きさは,体感ほとんど変わらない.K20D が大きめなだけに,ちょっとばかし軽いような錯覚(?)が.

 とりあえずこんなところでしょうか.望んでやった比較ではありませんが,すごく意味があったような.ペンタックスさん,K20D の画質で K-7 super 出してください.すぐ買い換えますから.m(__)m

(2009/09/10)


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