冬の自然(2009〜2010年)
この季節に富良野美瑛と言っても,春の風景なんかを期待して行ったのではもちろんありません.冬の風景なんだけど,どこかぬるみ始めた雰囲気が撮れないかな?と思って行ってみたわけですが...天気にやられました.でもまあ,こんな雰囲気をちょこっと撮ることはできたんだし,まあいいか.そろそろ冬の風景も終わりですね...美瑛町拓進付近.(2010/03)
いや〜...いいなぁ.ほんとに癒されます.冬の終わりを予感させる風景です.この写真見て,ん?と思った人は鋭い.Photomatix による擬似HDR写真です.こういう写真にも効くわけなんで,普通に RAW現像すると,どうやってもまったくすすけた平板になってしまう光ですが,Photomatix,本当に重宝します.南幌町南八線付近.(2010/02)
シバレた冬の朝も,太陽が高くなってくると,全体の雰囲気も溶け始めます.なんとなくまったりと鷹揚な北海道らしいシーンです.上士幌町北門付近.(2010/02)
うまく写ってくれるか不安だったけど,なんとか雰囲気は捉えられました.朝の冷気に川面から立ち上る水蒸気?です.これが海だったら,ケアラシとでも言うんでしょうか? 阿寒町中徹別付近.(2010/02)
この朝はとにかく寒くて...零下15度は越えていたと思います.スケートリンクみたいな恐るべき凍結路面にもビビりましたが,おかげでこんな風景にもめぐり合えます.冬の北海道は素晴らしい.ちなみにこの場所の少し手前で,川の中に立っているタンチョウの群れを見かけたけど,なんとクルマを止めるところがなくて,撮影断念.うっかり道端に停車すると,いつうしろから突っ込まれるか分からない路面状況だったので.阿寒町中徹別付近.(2010/02)
何の木かは分からないのですが,暗鬱な冬の夕刻の空の下,なんともいえない雰囲気です.こういう風景をどこでも撮らせてくれる北海道という地に感謝.鶴居村下雪裡第四付近.(2010/02)
冬の自然のアップは最近ご無沙汰で,1ヶ月ぶりくらいかな? まあどこでもありがちなものでどうということもないのですが,こういう白樺の立ち姿はいつ見ても写しても感動する.鶴居村中雪裡南付近.(2010/02)
何に着いたつららなのか,忘れてしまいました.撮ったときはあまり意識なかったんだけど,帰って現像してみたら,DA★50-135のビネットぽいところとあいまって,なかなか印象的な写真になっていた.札幌市南区札幌芸術の森.(2010/01)
ちょっと冬の暮色っぽい.それだけかな...? うーん,どう考えてもそれだけだ.札幌市南区札幌芸術の森.(2010/01)
よくもま飽きずに同じようなもの撮るもんですな...(^^; 野外美術館の中散歩していたら,こいつが撮って撮ってとささやくもので.札幌市南区札幌芸術の森.(2010/01)
こちらは,雪の曲線をなす川辺と川面に映る背後の林を.K-7 のプログラム露出というか77分割測光,ファームアップで K20D ばりに改善されているように思うんですが,そういう話をネットではさっぱり見ないのはなぜなんだろう? 私だけの思い込み?? 上川町層雲峡付近.(2009/12)
冬にはまったくありがちなものですが,案外簡単に撮れるようでそうでもない.私ははじめてこれを撮ったような気もします.何か柔らかい物体のようで,ちょっとエロチック.上川町層雲峡付近.(2009/12)
下と同じところですが,背景の暗いところで氷の白さを際立たせてみました...が,ちょっと“輝き”が足りなかったような.残念.北見市留辺蘂大和付近.(2009/12)
こういうの,『えびの尻尾氷』とでも言うんでしたっけ? 要するに空気中の水分が低温で枯れ草に凍りついたものですが...その大きさが素晴らしく,少なくとも札幌周辺ではこの大きさのものはまずお目にかかれません.さすが北見,だと思います.北見市留辺蘂大和付近.(2009/12)
下の一本を望遠で.雪を被った畑の畝の収束パターンが面白く,背景の青ざめた山並みも絶妙です.このロケーション,季節・時間の違いでいろんな表情を見せてくれるんでしょうね...大空町女満別昭和付近.(2009/12)
下の場所からすぐのところですが,こちらは国道脇に駐車スペースが設けられていて看板も設置,たしかメルヘンの丘とか呼ばれていて『どうぞ写真撮ってください』というものです.ほんとはこの右に3本,左に1本あって計8本なんですが,構図としては4本が限界.レンズは,今回の旅行でほとんど出番の無かったタム28-75です.こういう画角が必要なときは絶妙.大空町女満別昭和付近.(2009/12)
ここは市町村合併でこんな変な名前の町になってしまったわけですが,こんな写真が撮れてみると,なんだか納得してしまいます.DA12-24ワイド端の画角・描写も素晴らしいのですが.ここ,初夏はどんな雰囲気なんだろう? 大空町女満別湖畔付近.(2009/12)
トドマツかエゾマツか...いずれにしてもカラマツとは全然違った黒々とした雰囲気で好きです.雪に覆われた畑の畝も.大空町女満別湖畔付近.(2009/12)
今回の旅行の目的は知床とオホーツクでしたので...まあまあこういうシーンが撮れて満足です.廃墟みたいな展望台に上がって撮ったものですが,もうちょっと(砂浜とかに)動くべきだったかと反省.小清水町浜小清水.(2009/12)
同じく DA12-24ワイド端.この焦点域使っている人なら分かると思いますが,この構図というか影の向き,実は“自分の影”が写りこまないようにするのが一苦労.雪原上のカラマツ並木の薄青い影が切ないです.上のカラマツは何とか視野から外したかったけど,不可能でした.これ以上前に出ると雪の中に落ちて埋まってしまう.清里町上斜里付近.(2009/12)
久しぶりのDA12-24ワイド端です.こういう風景には実にマッチしているレンズで,キマリまくって気持ちいいです.この日は天気予報ではもっと悪いはずだったので,こういうシーンに出会えるとは,なんか思いかけなく得したような気持ちです.清里町上斜里付近.(2009/12)
茶色でごしゃごしゃしたのはアワダチソウの残骸かな...青空・シャドウのカラマツ林・(おそらく)カシワの枯れ葉色・雪原,と多彩なトーンを背景にしてみました.清里町上斜里付近.(2009/12)
ストレートに攻めてみました.手前のはおそらくカラマツの若木だと思うけど,こうやって前景と遠景にしてみると全然別の木みたいです.それにしても,冬というのは青空が出ていないと無彩色の世界だな...と思います.芽室町美生付近.(2009/12)
ここは,実はパン屋さんを探していってみたところです.まあまあ普通のパンでしたけど.パン買った後,付近をぶらついていると,こんな冬の樹を見つけました.おそらく春や夏に見るとどうってことの無い姿なんでしょうけど.背後の雲はうっすらと赤みがかって夕暮れの雰囲気を漂わせています.芽室町美生付近.(2009/12)
こういう儚げな姿が好きで,どうも困ってしまいます.パワー不足というか,草食系写真とでも呼びましょうか? 芽室町美生付近.(2009/12)
同じくカラマツ並木.こちらは,あえて冬の積雪道路を入れてみました.カラマツ並木の周りのトーンを見て気づく方もいらっしゃるでしょうけど,Photomatix による1枚RAWからの擬似HDR写真です.ノーマル写真では,右側の雲の部分のトーンがどうやっても白(グレー)飛びで平板になってしまうので,そこをあっさりと立体感取り戻してくれる HDR は素晴らしいと思います.これで並木の周りのトーンの違和感が軽減すれば文句無いんだけど.芽室町美生付近.(2009/12)
この付近は仕事で何度も来ているところですが,そのたびに『カラマツ林(並木?)』が素晴らしいな,と思います.季節ごとにそれぞれ味わいがあって.今回はそれに加えて,うす曇の夕暮れの雰囲気が素晴らしかった.見ようによっては地味すぎてあれですが,雪原とうす曇の空との微妙な色調の間に青みがかって並ぶ繊細な幹と枝とのパターンがなんとも言えません.清水町上清水付近.(2009/12)
古代ハスの冬の残骸.厚く凍りついた池面が最近何日かのしばれ具合をよく表してます.今年はこの古代ハス,自分と波動が合わなかったというのか,ほとんど咲いているところにお目にかかれませんでした.最後に見たのがこんな骸(むくろ)とは...恵庭市島松付近.(2009/12)
超ありがちな冬の風景ですが...雪面全体のうす青さがなんとも.このうす青さ,現像ソフトによってまったく出方が違うので,どれを採用したら言いか悩むところです.これは結局 CaptureOne か.Silkypix はやっぱり出すぎだよな...と思う.札幌市清田区滝野霊園.(2009/12)
アシというかヨシというのか...イネ科の草の残骸が冬のほのかな日差しを逆光に受けて寂しげというか気持ちよさそうにというのか...ちなみにこれも Photomatix による擬似HDR写真です.そう言われないと分からないほどの効きですが,こういう逆光写真になると単なるRAW現像写真と比べてその差は歴然.苫小牧市ウトナイ湖畔.(2009/12)
なんてことのない未舗装駐車場のわだちに出来た氷です.この日は,この冬一番の冷え込みだったようで...こういう緩くうねる模様がどうして出来るのか私にはまったく説明もつないのですが,なんにせよ面白い.レンズは,ほんとに久しぶりの出番となったタムロン17-50 です.良いレンズです.もっと使ってやらなくて鳩は思うのですが,28-75 の利便性があまりに大きいので,どうしても2番目になってしまいます.苫小牧市ウトナイ湖ネイチャーセンター付近.(2009/12)
クルマでうっすらと雪の積もった林道を入ってみると,どんよりとした曇天ということもあったけど,どこもかしこも寂しく灰色の世界でした.アワダチソウも,繁栄を謳歌していた夏秋とは打って変わって陰惨な姿となっており,この周囲のやつはみんなこんな風に同じ様なところから首が折れてがっくりとうなだれていました.何か罰を受けているんでしょうか? 占冠村双殊別川.(2009/12)
雪の中に刺さり込んだような枯葉です.この雪,元々こんな結晶が大きかったわけではなくて,どうやら朝晩の融解と凍結によってこんなに大きく結晶が成長してしまったもののようです.ちなみに,さすがにここまでクローズアップするレンズは私は持ってないので,トリミングです.岩見沢市毛陽付近.(2009/12)
たまたまパンを買いに行ったところの駐車スペースの水溜りです.なにしろ駐車スペースとはいえ,舗装なんかしてもいないので.氷に閉じ込められた枯れ葉もいいけど,水たまりの中にふんわりと曲線でうねる不思議な文様がなんとも言えず.岩見沢市美流渡付近.(2009/12)
ここは山深くて広々とした風景が広がっているところなんですが,クルマ止めるところがほとんどないんですよね.みんな圧雪道路をかなりのスピードで飛ばしているので,道端に止めて,というわけには行かないし.以下にも冬らしい風景がたくさんあったのですが,ほとんどシャッターは切れずじまいでした.これはたまたま除雪用の転回スペースみたいになっているところがあったので,そこで.エゾマツ(かトドマツ)の間の白樺(だと思う)の茶色が独特な感じ.ちなみにDA★60-250のテレ端ですが,手持ちでかなりの量の手ぶれ写真量産してしまった.やっぱり寒かったから? 札幌市南区中山峠付近.(2009/11)
ちょっと札幌の郊外というか,峠へ行ってみたら,やっぱりというか既にこんな風景が広がっていました.もう真冬です.気温は零下2度だったかな? まだ体が北海道の冬モードになっていないせいか,すごく寒かったです.背景のエゾマツ林の青黒さがいい.札幌市南区中山峠付近.(2009/11)
朝方からしんしんと雪が降り出しました.このままだとかなりの積雪かと思ったのですが,昼には雪もあがり,半溶け状態に.その上に落ちたライラックの葉です.このライラックというのは,結局は黄葉するんだけど,たいていはそうなる前に落ちてしまうので,なんだか変な木です.ということで,今年の冬の始まりですね.札幌市清田区自宅前庭.(2009/11)