縦横センサーの許容度
どういうことかというと...カメラを構えた向き(portrait/landscape)は,カメラ内蔵の縦横センサーで感知され,それに応じた向き情報が Exif データに記録されます.この情報に従って,(対応している)ソフトは,写真の縦横を自動的に表示しているわけです.たまにこの縦横情報に対応していないソフトもありますが,そういうのはどんどん過去のものとなりつつあります.便利な機能です.
ところが,K-7 で縦位置で撮影したはずの画像が90度横向きに表示されてしまう,こういう現象が頻繁にではありませんが,けっこうな頻度で見られるようになりました.こんな感じに.
本来はこう表示されるはずなんですが.
で,普通に縦位置で撮影したものがこうなるかというと,そういうことはまったくありません.この写真見てお分かりのように,ある程度仰角(・俯角)のついた撮影写真で出る症状というわけです.
カメラの縦横を判定する仕組みを考えてみると,もちろんカメラに仰角・俯角が付いていくと,縦横位置での傾斜角度の差が小さくなっていくため,その判定はだんだんと難しくなってきます.それは当たり前で,カメラを真上・真下に向けたときは縦でも横でも傾斜角度が同じなので判定は不可能になります.
しかし,K10/20D ではこういう問題は皆無に近かったんですよね...記憶をたどるしかないわけですが,ほぼ無かったと思います.しかし,K-7 では,けっこう頻繁に出ています.
上の例の場合,見てお分かりのように,広角レンズで撮ったもので仰角はそれほど大きなものではなく,測ったわけではありませんが,おそらく 45度程度で60度は越えてないと思います.それでこの結果は,ちょっと納得できないな...あと,こういう構図・被写体の場合は見て分かるからまだ罪は軽いのですが,花や植物を俯角付けて近接で撮った場合は,一見して分からない場合があるので,後から気づいておいおいと思ったこともけっこうありました.
K-7 から電子水準器機能が新たに搭載されており,もしかするとそれに関連した何らかのハードウェア・レベルダウンあるいは『判定ルーチンのバグあるいは基準値設定ミス?』かもしれません.後者だったら,ファームアップで改善する可能性もあるわけなんで,それを期待したいです.
(2009/07/21)