“なんちゃって合焦”


 これもはじめに断っておくと,K-7 に限った話ではありません.K20D でもかなり悩まされました.もしかすると位相差AFを使う一眼デジに共通の問題なのかも.そういう意味では,私の中に評価基準はありません.CやNの一眼デジをいろいろ使ってみて初めて評価のできる問題なのかも.ちなみに,これを『なんちゃって合焦』と呼んだのは,もしかすると thisistanaka さんかもしれません.

 要するに...AFで合焦サインがピッと出てシャッター切っているのに,全然フォーカスがあってない.そういうものです.え?当たり前ですかぁ? (^^;

 これは K-7 になってから一番あきれた,というかがっかりした,なんちゃって合焦写真です.全体写真見ると,なんか甘いな...程度に思うだけなんですが.



 これを等倍クロップで見ると,ご覧のとおり.



 左が被写体の一番奥に近いだろう部分,右が一番手前に近いだろう部分です.要するにどこにも合っていないのですね.いくらなんでもここまでフォーカスが外れているとは...(-_-;
 レンズはタムロン28-75mm で焦点距離は 75mm です.もちろん私も最初は手ブレを疑いました.シャッター速度は 1/320s なので,いくらなんでもそれはないだろうと.また,背景の丸ボケの形や,被写体の奥行きと“ピンボケ”の程度がマッチしていることなどから,やはりこれは unfocus というか,“fake focus”なんだろうと判断しています.
 ひどいときはシャッター切った1割近くがこうなっているときがあります.タムロンなんか使ってるからよ,と言われるでしょうけど,DA★50-135 でもまったく同じ状況です.たまたまサードパーティレンズでの例,ということです.あと前ピンとか後ピンとかも関係なし.合うときはこれらのレンズでばっちり合焦するわけですから.

 さてさて...位相差AFの原理とかまったく知らないユーザには判断が難しいのですが,とにかく『これは困る』としか言いようがない.MFで撮れよ,なんて言われてもね.
 K-7 になってAFシステムが多少改善されて SAFOX VIII+ になりました.多少改善とは言っても,センサが追加されたわけですから,その辺,実は内心多少は期待していたんですけどね...残念です.

(2009/07/08)


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