冬の自然(2010-11年)
これはハンノキでしょうか...? 雪面の上で合唱しているみたいな木々の姿は実にいいです.ちなみにこれも,Photomatix による tonemapping 画像.木の部分はちょっと眠いと感じるかもしれませんが,通常現像では,この雪面のテクスチャと木々の描写がどうしても両立しない.人間の目に一番近い絵が簡単に得られる便利な手法です.当別町金沢付近.(2011/03)
こういう風景は北海道では春先のものなので,もうそろそろ,そういう季節なのかもしれません.向こうに広がるのは日本海ですが,ちょっと珍しいシチューション.石狩市望来付近.(2011/03)
何度でも同じものをいつまでも撮るという私の悪癖を如実に表すショット.これはもう,最初のコンデジのときから撮っています.カメラ替えるたびに撮っているので,一体何通りあるのかな? でも自然の方は,同じということは絶対にないので,そのたびに光も背景もすべて変わっていますので,まあそれでいいのかな?と思っています.今回は,背景の繊細なスジ模様の青空がキーだったと.それにしても着目してから少なくとも10年は経っているのに,ほとんど姿の変わらない白樺だな...美瑛町拓真館付近.(2011/02)
これは昔,*istD で撮ってけっこういけた写真になった木だな...今回は特に撮る気は起きなかったのですが,通りかかったら,キャノンかなんかのでっかいカメラとレンズつけた人が頑張っていて,別に対抗するつもりもなかったけど,なんとなくつられてクルマ止めてしまいました.昔撮ったときは暗い曇りの日で,積雪が多くて下のあぜ道は完全に埋まってツライチになっていたけど,今回はそれとはかなり違った雰囲気でした.まあ悪くない.美瑛町新星付近.(2011/02)
霧氷をまぶしたカラマツ.ところが,背景が青空のほうへ回ると日が当たっていて既に解けている.解けていない側へ回ると,背景が曇っている...自然は人間の思うとおりにはなりませんね.まあそれでも何とか雰囲気だけは出せた.上富良野町草分付近.(2011/02)
昔こういうのを撮って素晴らしい空気感が出たので,2匹目のドジョウを狙ってみたんですが,そううまくは行かなかった.下のカラマツ林のボケが邪魔だったかな...と家に帰ってきてPCで見て思う私.もう遅いって.上富良野町日新付近.(2011/02)
とにかく好きなシーン.望遠の背景効果もばっちりでした.夏はただの畑なんでしょうけどね.いわゆる『えびの尻尾』状の霧氷がついています.上富良野町日新付近.(2011/02)
こういう写真が撮れると,やっぱり富良野美瑛に行ってきてよかったな...と心底思います.DA★60-250テレ端ですが,実に素晴らしい.でも私はクルマで走り回っているだけなので,けっこうこういう風景を見逃してしまっていると思うんですよね.それを解消するにはおそらく少なくとも各季節ごとに2週間以上の滞在が必要だな,と痛感して帰ってきました.私にはムリだ.:-p 上富良野町日新付近.(2011/02)
で,真打の沼です.マガモがたくさん泳いでいて,沼面は沼霧?に覆われているので,けっこう神秘的な雰囲気なのですが,そのシーンはどうもうまく撮れませんでした.カメラではなく腕が悪い(おまけに根性がない)せいだな...と痛感します.富良野市鳥沼付近.(2011/02)
こういう『一枚の枯れ葉』というのは実に身につまされるので,感情移入しつつ撮ってしまいます.霧氷がまぶさってなんだか分かりませんが,イタドリですねこれは.富良野市鳥沼付近.(2011/02)
朝です.ものすごく寒くて,このあたりで零下15度.手袋付けるとカメラが操作できないので私は素手で持ち歩いてますが,指がかじかんでしまいます.雪ではなく霧氷をかぶった木々の繊細な枝の白さがまぶしい.でも露出どうしたらいいのか分からなくて目をつぶって撮った.富良野市鳥沼付近.(2011/02)
美瑛の風景はちょっと今日は空の青さとかイマイチだったな...と今日の宿に向かう途中,既に日は落ちかけているのですが,走るクルマからこういう風景が見えて急停車してしまいました.上にかぶさる暗い雲と,濃く青く沈む雪の斜面との間に立つひ弱な感じのカラマツの若木の繊細にシビレました.美瑛町二股付近.(2011/02)
これもどんなシチュエーションで撮ったか忘れています.それでも撮影場所が分かるのはGPSのおかげです.少し斜めに立った白樺とそこへ続くキタキツネの足跡,それに冬にしては獰猛な雲.どこか散漫な写真ですが,素人にはこれ以上は撮れないです.美瑛町北斗付近.(2011/02)
これは,マイルドセブンの丘の少し奥にあるもので,少なくとも私は,前田真三さんの写真を見て感動した美瑛を象徴するようなカラマツ林です.農家のすぐ横なので,侵害しないように引いて撮ると,こんな風に手前に邪魔なものが.(^^; かといって望遠で撮ると,空気感が失われてしまう.素人にはなかなか難しいです.美瑛町五陵付近.(2011/02)
下の写真のカラマツの手前に6本ほど立っている,これもカラマツですが,なんだか形が不整で不思議です.写真スポットというか名所なので,その乱された痕跡が写らないように撮るのがけっこう大変.美瑛町美田付近.(2011/02)
これはおそらく有名な『マイルドセブンの丘』だったと思います.雪のリッジ上に並ぶ端整なカラマツの形が切ないです...が,このときは背後の雲が冬には似つかわしくないような勇猛な形状で...なんだかエネルギーを感じます.美瑛町美田付近.(2011/02)
雪面の上にとぼとぼと続く足跡...この季節のお気に入りの一つです.これはおそらくキタキツネだと思いますが,雪の上に顔を覗かせている枯れ草のところで明らかに立ち止まっています.厳しい季節の食べ物にでもなるかと思ったんでしょうか.美瑛町大村付近.(2011/02)
これ,どこ(どういうシチュエーション)で撮ったものなんだか正直忘れています.GPSデータ見ると,昼食とったレストランになっているんですが,こんな写真撮ったかな? 昼食のビーフシチューがあまりにおいしかったので,記憶が消し飛んでしまいました.冬の沈んだ青に埋もれた風景が渋い.構図は,もうちょっと何とかならなかったもんか.美瑛町美沢美生付近.(2011/02)
有名な『青い池』の上流にそういう滝があるというので,どんな奥地にひっそりとあるのかと思ったら,温泉ホテルのすぐ裏にあるもので,おまけに温泉ホテルの排水がもろ流されているようなところなんでした.まあがっかりしたというほどでもないけど.そういえば『青い池』も神秘の深山のものかと思っていたら,単に河川工事で出来た水溜りなんですしね.まあでも写真に切り取ってみれば,そんなことどうでもよくなるわけで.美瑛町白金白ひげの滝.(2011/02)
私の大好きなハンノキのツイン.背景がごちゃついて残念だったけど,まあしょうがない.構図の左が切れているように見えるのは,この左に“邪魔なもの”があったせいです.素人写真なんてこんなものよ.(^^; 苫小牧市ノーザンホースパーク付近.(2011/02)
なんだか天と地の狭間で苦しみにじっと耐えているような林です.すごく切なくて見ているとシビレます.こういう感性はあまり一般的じゃないのかな...ところでレンズは安ズームタム17-50ですが,等倍でもばっちりの解像感.なんでこんなに調子よくなっちゃったんだろう? 苫小牧市ノーザンホースパーク付近.(2011/02)
最近冬の風景をほとんど撮れていないので,どっか広々としたところに行こうとクルマを走らせたのはいいんですが,結局道に迷ってしまい,観光牧場内の袋小路で戻る羽目に.まあでもその途中でこういう風景が撮れたんだからよしとしよう.このショットためしに HDR でギトギトにしてみたら,それはそれで面白かったんだけど...顰蹙物だと思いやめといた.苫小牧市ノーザンホースパーク付近.(2011/02)
今回も駒ケ岳のお姿は十分に捉えることができませんでした.天候とスケジュールのせいで.これはいつものポイントからあたふたと撮ったので,さっぱりアイでの感じられない写真になりましたが,まあしょうがない.レンズは DA★50-135 ですが,さすがタム17-50安レンズとは風格の違う写りでした.七飯町大沼.(2011/01)
本来ならば DA12-24 持ち出すところだけど,時間的にちょっと焦ってたので,付いていたタム17-50 でそのまま.でもけっこう広い空間で写っていた.さすがに向こうに見える駒ケ岳の雪のエッジのところには,安レンズの色収差が目立っていたけど.まあそういうのは RAW現像でどうにでもなるわけだし.森町石倉漁港.(2011/01)
熱帯植物園の外はこうなっているわけです.その落差に笑ってしまいます.ちなみにこれ,レンズは DA★50-135 ですが,写真を等倍で見るとジャスピンで後ろの雪被った枝々がすごい解像度で写ってました.たしかに K-7 以前とは一線を画する画質ではないかと思ってしまいます.岩見沢市いわみざわ公園.(2011/01)
良くありがちな風景ですが,うまく当たると,実にグラフィック.まさに北海道平野部の冬の風景です.江別市豊幌付近.(2011/01)
深く積もった雪のくぼみからひょいと顔を出したサツキの葉です.けっこう鮮やかなオレンジ色で,これが秋の名残なのか,それとも春への準備状態の色なのか...分かりません.でも,雪の中でこんな色してたのかぁ,と驚いた.札幌市清田区自宅前庭.(2011/01)
その吹雪の合間を縫ってなんとか撮れたのがこれ.光が厳しくて,RAW現像でだいぶごまかしています.でもまあ私の大好きなミヤマハンノキの凛とした雪姿が撮れたので,よしとしよう.七飯町大沼湖畔.(2010/12)
やっぱり自宅周辺をうろうろしていてはなかなかモノホンの冬の風景は捉えられないな...と実感.でも現実は厳しくて,予定していた日は吹雪でダメ.帰りは天気が良かったので大慌てで行ってみたんですが,時間が押していて落ち着いて撮れませんでした.残念.七飯町大沼湖畔.(2010/12)
これは冬季閉鎖のゴルフ場の人工風景です.ナイーブな木の姿と雪面上の足跡が面白かったんだけど,撮ってみたら平凡だった.ちょっと情け無い.北広島市富が岡付近.(2010/12)
全然冬らしくないんですが,まあ確かに冬です.太陽が低いので,正午近い時間なのに,浮かぶ雲はどこか黄昏れてます.それにしても,白樺というやつはなんとデリケートな風貌なんだろう.北広島市輪厚付近.(2010/12)
このへんは雪もほとんどなくて,冬と言うよりはまだ晩秋の気配でした.かすんだ薄曇り太陽にごちゃごちゃとした裸の枝の翳がしんとした雰囲気を.平取町義経神社付近.(2010/12)
これはまあ冬の風景というのか...いややっぱり冬の風景だなぁ.建物の窓から外を魚眼でなんとなく撮ったものですが,なかなか味のある北海道の冬になっていた.左奥の雲なんか明らかに雪雲,吹雪いてますね.札幌市東区モエレ沼公園.(2010/12)
降ったミゾレが早朝には凍って,名残の紅葉を半ば封じ込めていました.いつもながら,こんなのに朝っぱらからカメラ向けている私は近所の(特に主婦の)方々からどう思われているのか? :-p 札幌市清田区自宅前.(2010/11)
なんだか寒々とした日々は続いているんですが,なかなか雪が積もらないです.結果として撮れる写真も,これぞ冬!というものにならなくて.一応これは,霜の枯葉.下の土のところは霜柱でいっぱいでした.札幌市清田区自宅前.(2010/11)
やっと見つけたレストランの駐車場にクルマ入れたら,こんな葉っぱがたくさん落ちていました.これは裏側ですが,表側は光沢のある黄色をしています.ギンドロ?? いずれにせよヤナギの一種だと思いますが,こういうのは初めて見たような.あ,ポプラの種類なのかな? それにしても見事な雪のようなホワイトです.札幌市中央区伏見付近.(2010/11)
うーん...これはどう見ても unseasoned というか,狂ってるみたいな.おそらくキタコブシの樹だと思いますが,芽の外殻が割れ広がって,今にも芽吹きしそうです.もしかするとこれで正常なのかもしれませんが,このあと長い冬の間どうなるんだろう? 札幌市南区真駒内公園.(2010/11)
ナナカマドの紅い実です.今年は夏が長かったせいか,実の付きが非常に良く,去年よりは格段に色も鮮やかです.葉は既に全部落ちており,あとは雪が来るのを待っているだけです.札幌市清田区真栄付近.(2010/11)
もういつ雪が来てもおかしくない雰囲気です.後ろの雲の底面の暗さも,初冬を思わせます.こういう雰囲気のシーンは,かなり好きなんですよね.北広島市大曲付近.(2010/11)
とにかく冬に入ってしまったので,紅葉・黄葉は(目に入ったとしても)もう撮らないことにして,冬らしいものを探しています.これはなんかのイネ科の雑草だと思いますが,背景の初冬の空とのコラボが切ないです.実は Photomatix による擬似 HDR 写真.恵庭市島松付近.(2010/11)
これはスズランの枯れたものですが,ここまで来ると枯れていると言うよりは,死んで腐り朽ちている,というほうが合っている感じがします.自分の年齢とも重なって,なにか切ないです.もう少し経つと,これを純粋な白い雪が覆い隠してくれるわけですが.札幌市清田区自宅前庭.(2010/11)
枯れて霜のまぶさった草むらに,モミジの落ち葉が一枚.葉の縁と葉脈に薄い霜が縁取りとなっていて,心がシンとなるような雰囲気です.札幌市清田区自宅前庭.(2010/11)
ということで,このギャラリーもやっと秋が終わり,冬の景色に移行しました.すごく晴れ渡った朝で,放射冷却で気温が零下に下がり,庭のサツキの葉に見事な霜が付きました.雪はまだですが,こういうシーンはなかなか爽やかです.札幌市清田区自宅前庭.(2010/11)