この付近正午の気温13度.まだまだ春のはじめという感じなんですが,もう6月中旬,これ以上このギャラリーで春を引っ張るつもりもしないので,これで打ち止めとします.菜の花の黄色もいいけど,それを引き立てるグレーの背景がこの写真の勝負.実はこれ,運河の流れる水面です.DA50-200のテレ端でぐぐっと寄っているので,背景が立ち上がって見えますが,実は道路の上から下を覗き込んだものです.白っぽい光点ボケは,運河を時々流れてくる泡の塊です.このサイズでも分かりますが,1/500sのシャッターで,なんと手ブレしています.手持ち派の私には新しいペンタデジ一眼のSR機能は嬉しいですね.でも...もしかするとこれ,“被写体ブレ”なのかも.少し風が強かったので.長沼町第十四区付近.(2006/06)


一転して,こちらは北海道.東北地方はもはや夏の匂いがしていましたが,北海道のこのあたりはまだ春ですね.小さな池に生えた水草?が風になびいており,映りこんだ影と一緒になって弧状のパターンを作っているのがうまく捉えられました.下に沈んでいる去年の枯葉が水面から透けて見えている風情も良かった.長沼町マオイゴルフ場付近.(2006/06)


同じく畑の横の農業用水池です.小さなハスの葉が散点していますが,花は咲いていたかな...? 池面に上からかぶさった木の影が映りこんでおり,背後の山影と一緒になって,写真の上と下とで白黒が反転したようになっているのが面白いです.福島県相馬市旗巻峠付近.(2006/06)


写真だけ見ると,どこかの深山の沼の風景のようですが...ただの田んぼの横の池です.(^^; 背後の緑の映り込みも決まってくれた.この池に湧き上がるように繁茂しているうす茶色の藻のパターンが不気味というか,なんというか.福島県相馬市小野付近.(2006/06)


田舎の道沿いに突然現れたしゃれた手打ち蕎麦屋さんの庭に咲いていたキショウブです.堂々としています.黄色が飽和しそうでちょっと不安でしたが,露出マイナス補正でなんとか.完璧な『日の丸構図』ですが,この堂々とした風情にはもうこの構図しかないのかと開き直ってしまいます.福島県相馬市間ノ次郎.(2006/06)


何の木かは分からないのですが,この樹皮の横方向のすじと,地衣類?の斑紋が,和服の帯のようにも見えてきます.木って,やっぱり好きだな...背景は,もう春を過ぎかけているような濃い緑です.福島県鹿島町立石.(2006/06)


この季節のこの界隈の山の定番,タニウツギです.もうどこの林道も両側これだらけでした.遠くから群生を見ると,なぜか色も薄くてそれほど豪華な感じはしませんが,近寄って撮ってみるとピンクも濃く,これがあのタニウツギなの?という感じです.白い玉のようなものは,膨らんだめしべの先端部です.岩手県水沢市大久保川.(2006/06)


山椒の若葉です.若葉じゃないのかもしれませんが,日陰を背景にして斜め上から陽を受けているので緑が透けて薄く明るい感じです.ここには写ってませんが,小さな黄色い花も咲いていました.山を歩いてるときなど,この葉っぱをむしりとり指で軽くもんで嗅ぐと,疲れが吹っ飛ぶような気がします.岩手県盛岡市栃沢.(2006/06)


田植えの終わった直後の水田のあぜに並んでいるイネ科の草です.オートホワイトバランスのせいか,日陰で緑がこってりと写り,背後の陽の当たった苗の薄い黄緑色と茶色の土との良いコントラストを作ってくれました.岩手県盛岡市内沢.(2006/06)


去年の今頃もこの近所で写真撮りましたが,チゴユリです.見た目は湿地性にも見えますが,乾いた山の斜面にたくさん咲いていました.ちょうど良く陽が翳ってくれたので,しっとりとした感じに写ってくれました.岩手県盛岡市建石山.(2006/06)


下の宮沢賢治の家というのは,現在花巻農業高校の敷地の一角にあるのですが,これはそこから少し離れたところに咲いていた(普通の)コデマリです.蝶が一匹とまって蜜を吸っていたので,撮ってみました.私には昆虫の写真は珍しいのですが.レンズはタム28-75を付けていたので,これはそのトリミングによる似非マクロです.少しシャープネス入れてます.岩手県花巻市花巻農業高校.(2006/06)


最初,このコデマリなんで葉っぱがこんなに黄色くなってるんだろう?枯れかけてるのかな?...と思ったんですが,詳しい人に教えてもらったところによると,“キバノコデマリ”というもので,もともとこういうものなんだとか.宮沢賢治が“啓蒙生活”をした家のそばに植えられていました.しべがすごく可憐な感じで,ノックアウトです.岩手県花巻市羅須地人協会.(2006/06)


いわゆるヒレハリソウというやつです.外来種ですが,あちら名はコンフリーと言って食用なんだそうです.それにしては,花の根元の長〜い棘がすっごい痛そうですね.うしろは増水中の北上川.岩手県花巻市イギリス海岸.(2006/06)


華麗・妖艶な紫ですね...アヤメなのかな? 私にはショウブと見分けがつかない.川のそばの土手に咲いていたものですが,クローバやタンポポと一緒に混じって咲いており,アヤメ=湿地性という固定観念の強い私には,なにか違和感が.(^^; 岩手県花巻市イギリス海岸.(2006/06)


なにかのイネ科の草穂ですが,芝生の緑ボケを背景にして思い思いに伸び上がっているところが,くつろいだような風流なような感じがしました.春もなんとなく終わってきたのかなという感じも受けますね.宮城県古川市長者原SA.(2006/06)


ハナニガナというものだそうです.このSAにクルマ止めて芝生の方を見たら,なんとなく黄色っぽかったので,なにかな?と近寄ってみたらこういうものでした.遠目に見ると黄色いだけなんだけど,クローズアップしてみると,思いのほか豪華な感じの花でした.細い茎にツボミ?散った残り?がぽつぽつと付いているのも変化があっていい感じでした.宮城県古川市長者原SA.(2006/06)


いかにも DA50-200テレ端らしいショットになりました.この写真撮れて,シグマAPO70-300捨てる決心が付きました.:-p 背景の残雪の山はいうまでもなく夕張岳ですが,あえて山の形が分からないような構図をとってみました.手前の白樺の新緑がポイントで,エゾマツの中景も決まって奥行きが出たかなと思っています.夕張市大夕張.(2006/05)


ダム湖に面した山肌の三重になった新緑風景.一番手前は白樺とヤナギ.そのうしろがカラマツ.背景がエゾマツ・トドマツを交えた春モミジの広葉樹林です.ダム湖面は雪どけ増水で薄緑色のミルクみたいになってます.夕張市シューパロダム.(2006/05)


下と同じところですが,こちらは少し望遠気味にして,軽く波立つ水面の映り込みが『モネ風』になるように.何か一つワンポイントがあればよかったんだけど...蓮の花とは言いませんが.:-p 夕張市白金.(2006/05)


なんかすごい深山の沼のように見えますが,過疎で撤退した開拓住居地あとの単なる池です.(^^; マイナスの露出補正をかけて,水面に映る空のグラデーションが深くなるように意図してみました.夕張市白金.(2006/05)


最初ハルニレ(エルム)の花と新緑かと思って撮ったんですが,後から調べてみると,ニレには違いないんですが,葉先の特徴から“オヒョウニレ”というもののようです.ニレの葉独特の彫りの深い葉脈が上からの陽光に透けていい感じに写りました.夕張市白金沢.(2006/05)


これもいつもあちこちで狙っているシダの新緑です.ここでは思い切って寄り,ジオメトリカルなシダの葉のパターンと透き通るような緑を表現できました.茎の真ん中のところ,ちっちゃなカタツムリがいますね.シャッター切ったときにはぜんぜん気づかなかった.夕張市白金沢.(2006/05)


リベンジ写真です.でも快心の一打にはならなかった.何のリベンジかというと...3年前の春にコンデジ QV-4000 でまったく同じシーンを撮ったんですが,新緑の色合いはすばらしく夢のように写ったけど,QV お得意のノイズ消しで『ディテールが悲惨』だった.(^^; その後 *istD で何回か(って2004/2005 の2回だけだけど)同じところを狙っていたんですが,季節がずれていたり,霧に覆われていたり...やっと今年,この風景に遭遇できました.しかし!どこかイメージが違う.山が変わってしまったのか,はたまた単に季節か,それとも自分のアタマの中が一眼デジで変わってしまったのか...夕張市丁未風致公園.(2006/05)


いかにもの形したダケカンバの向こうに,春の陽の光芒が...ありがちなシーンですけど,露出がうまくいってダケカンバの新緑の色が多少残ったので,春の雰囲気を持った写真になりました.ちなみにこれ,とてもファインダを覗けなかったので,太陽外した構図でフォーカスしたあと,目線をそむけて構図を上にずらし,えいやっとシャッター切った.f(^^; 夕張市丁未風致公園.(2006/05)


これははっきりいって失敗作です.イメージでは,水面に浮かぶ葉っぱなどと映り込みの木のボケ具合の差がこんなに違ってなかったんですが...けっこう暗かったので絞りが開いちゃった(f3.5)わけですね.未熟.f(^^; でもしかし,どこか心に残る情景の写真になりました.由仁町クオベツ川.(2006/05)


ツタウルシの若葉です.出たてのこのプラスチックのような光沢と鋭い三つ葉の形にはいつも感心します.からんでる幹はアカマツみたいだけど...どうだったかな? 札幌市清田区白旗山付近.(2006/05)


日陰の草地に群れるヒトリシズカです.ぜんぜんヒトリじゃないと思うのですが,(^^; シズカではありますね.盃のような葉が可愛いです.札幌市清田区白旗山付近.(2006/05)


これはエンレイソウです.エンレイソウなんですが...葉も茎も花も,こんなに大きくなった姿を初めて見ました.花弁(ほんとはガクですが)は成熟しきって緑がかってきています.めしべの基部も実に成りかけて膨らんでいますね.春も終わりつつある...札幌市清田区白旗山付近.(2006/05)


うかうかしているうちに,札幌市の郊外ではこんな感じでそろそろ新緑の季節も過ぎ去りそうな雰囲気です.大きく開いた白樺の葉の緑に春の陽が背後から差し,透過する明るい黄緑色が印象的です.葉っぱに落ちた影も効果的だった.札幌市清田区真栄テクノパーク.(2006/05)


雪どけで増水し,怖くなるような川の流れです.この上流に大きなダムがあり,そこから放水が行なわれているためのようでした.すさまじい轟音が聞こえてきそうです.DA50-200のテレ端ですが,撮っている時にもかすかに水しぶきが流れてくるのを感じました.夕張市滝の上公園.(2006/05)


この川を少し奥へ入ると,こんな立ち姿のヤマザクラが何本かありました.どこか人工的な感じがするので,どうも開拓地跡のようでした.それにしても,こういうシーンってなかなか難しいです.目で見るともっとハッとするようなインパクトがあるのですが,望遠で切り取ってみると,どうもイマイチ...DA50-200 です.平取町額平川.(2006/05)


ほぼまったく同じ写真を去年どこかで撮っていますが...まあこういうのがほんとに好きなので.(^^; 白樺?の幹にまきついたツルアジサイの新緑です.背景の雑木林の雰囲気も良かったです.こういうの見てると,エゾハルゼミの声が聞こえてくるのももうすぐかな?と.春もそろそろなのかも.平取町宿主別.(2006/05)


仕事で通りかかった山奥の放牧地の横です.何の草なのかは分かりませんが,影になった林の前で春の光をさんさんと浴びて気持ちよさそうでした.露出もばっちり.タム28-75mmですが,この写り,本当に万能レンズですね.平取町宿主別.(2006/05)


いつもいつも気になっている山桜の老木です.行くたびに幹が割れ折れていたり,半分枯れていたり...このときはもう咲いているかと思って行ったのですが,少し奥地のせいか,まだつぼみにもなっていませんでした.左の幹は枯れていますので,もう寿命なのかも? DA12-24mmのワイド端で下からくっつくように見上げて撮ったものですが,そのせいで三本に分かれた幹が異様な魔女の木のようにも見えます.ということは,姥桜...? :-p 日高町三島.(2006/05)


これは白樺ではなくハンノキの新緑です(きっぱり (^^;).少し丸みを帯びた形が特徴的ですね.春の陽光を浴びた若葉を下から見上げて狙ったものですが,透過した葉脈と若葉の茶色っぽい色彩が青空を背景にしてうまく捉えられました.穂別町長和ダム.(2006/05)


山桜満開の花に群がるミツバチです.桜って蜜が多いんでしょうか? この木にはあちこちにブンブンと飛び回っていました.ミツバチの偵察飛行がなかなかいいシャッターチャンスで撮れましたが,適当に連写したらその一枚がこう写っていたというだけです.けっこうトリミングしています.それにしてもエゾヤマザクラ...濃いピンクの縁取りのお化粧が意外なほど妖艶というのか豊潤というのか.夕張市滝の上公園.(2006/05)


日陰であからさまに青被りしていますが,あえてそのままのトーンで.薄黄色の背景からヤマザクラの一房が浮き上がっているように写りました.少しコンデジっぽいですが,DA50-200mm,よく写るレンズです.夕張市滝の上公園.(2006/05)


郊外でも平地ではほぼヤマザクラ満開になってきました.薄緑色の地衣類の張り付いた荒々しい木肌に,少しまばら目の繊細な桜花の枝が良いコントラストになっています.背景は満開の色です.ちょっと二線ボケが出てしまいましたが(DA50-200mmです).夕張市滝の上公園.(2006/05)


カエデ・モミジの花,今年も狙っているんですがなかなか良いものにめぐり合いません.これはおそらくハウチワカエデだと思います.寄ってみるとこんなに紅も鮮やかで華やかなものなんですが...これが花だとは気づいてない人も多いですね.(^^; 背景はグレー一色でキマリましたが,実は公衆トイレの壁です.長沼町マオイの丘.(2006/05)


本州の芳醇なソメイヨシノとか見慣れている眼には『これが桜なのぉ?』と思ってしまうような姿ですが,エゾヤマザクラ,これが五分咲きというところでしょうね.満開になっても葉っぱと一緒に出ている花のボリュームはほとんど変わりません.でも,この質素というかシンプルな感じがいかにも北海道らしくて,またいいんですよね...北広島市仁別大曲霊園.(2006/05)


下とまったく同じシーンですが,こちらは少し新緑が進んで,伸び伸びとした明るい感じです.下では“白樺の新緑”と書きましたが,もしかするとハンノキなのかもしれません.北広島市仁別大曲霊園.(2006/05)


札幌の市内はもう桜も満開ですが,ちょっと郊外に入るとまだまだです.これは白樺の新緑出立てというところですが,薄いブルーグレー(空)・ブラウン(木)の背景にうまく明るい緑が映えてくれました.上から陽を浴びて,まだ開ききらない深い葉脈がフレッシュです.北広島市仁別大曲霊園.(2006/05)


これは,まったく北海道ではお目にかかれないものですね.シダレザクラ...エキゾチックで感動します.少し時期が早くて満開状態にはほど遠かったのですが,低い陽を下から受けて,すごくエレガントな感じに撮れました...って,そのままだと逆光でピンクがぜんぜんだったので,Photoshop のシャドウ補正の助けを借りてますが.f(^^; 青森県弘前市弘前城公園.(2006/05)


背景は日陰になったお堀の水面の映り込みだと思います.その暗いバックにソメイヨシノのひとかたまりが傾いた陽を受けて可愛く咲いてました.青森県弘前市弘前城公園.(2006/05)


ソメイヨシノって,こんな感じで幹から直接に花のつぼみが出ていることが多いですね.なんでなんだろう? カバ細工にも使われる桜の幹の紋様がシックな感じで,そこにツボミのせいで濃いピンクの色がショッキングです.青森県平賀町津軽SA.(2006/05)


ということで,GWの北海道では桜の花は影も形も見えず.津軽海峡わたっても,青森はまだ咲き始めてもいませんでした.しかし,桜の名所弘前に近づくとさすがに五分咲きとなっており,北海道ではめったに拝めない芳醇なソメイヨシノの姿を久しぶりに見ることができました.青森県平賀町津軽SA.(2006/05)


カタクリは...なんかいまさらという感じもしますね.どの掲示板見ても写真があふれてるし.(^^; でもまあ,これがないと春は始まりませんね.今年は北海道は少し花の季節が遅れたので,函館でGWにカタクリがジャストとは期待していませんでした.まあまあうまく撮れたんじゃないでしょうか...? 大野町匠の森.(2006/05)


北海道在住の方以外にはなじみがないかもしれませんが,これが北海道の早春の花の真打ち,エゾエンゴサクです.この写真見ると大きく見えますが,花の一つ一つはすごく小さくて,道端に咲いていたりすると,目立たない場合もあります.近寄ってみるとすごくゴージャス.色は大体がこんな感じですが,赤紫っぽかったり青の濃いもの,さらには真っ白なものまでいろいろありますね.トリミングによる似非マクロです.札幌市北海道大学構内.(2006/04)


うしろにあるのはエルムの木かも.その荒々しい彫り深い幹の足元に可憐に咲くキバナノアマナです.大きさがちょっと良くわかりませんが,けっこう小さな花です.遠くから見ると小さくて目立ちませんが,クローズアップするとけっこう派手な形しています.札幌市北海道大学構内.(2006/04)


札幌の中心部にある,このだだっ広い大学の構内には,ほとんど原生林?と思うようなところも残っています.これはその湿地状に残ったところですが,春の訪れとともに,アズマイチゲ(白)・キバナノアマナ(黄)・エゾエンゴサク(青)のトリコロールの絨毯みたいになります.このときはエゾエンゴサクはイマイチでしたが.見ようによっては,和服の柄のようにも.札幌市北海道大学構内.(2006/04)


北海道で一番ポピュラーな?イチゲ,アズマイチゲです.下は雪が消えたばっかしの枯葉の堆積ですが,その間から特徴的な姿で伸び上がるように咲き始めます.札幌市北海道大学構内.(2006/04)


札幌市内がそろそろ春の花の季節の始まりを迎えたので,欲を出してちょっと山の中に行ってみました.ところが...甘かったです.まだまだ残雪は深く,ミズバショウさえも影も形もありませんでした.しかし確実に春の足音は近づいている.雪解け水で青緑色になった湖畔の早春直前の雰囲気です.新緑のバーストはもうすぐでしょう.夕張市シューパロ湖畔.(2006/04)


これもキクザキイチゲだとは思うんですが...この青紫の濃さはどうしたことなんでしょうか? こんなの初めて見ました.でっかいカメラとレンズ抱えていたおばさんにも“これ,なんでしょう?”と聞かれましたが分かりません.f(^^; 何か別のイチゲの種類なのか,キクザキの色違いなのか,それとも単なる環境制御なのか...札幌市手稲星置緑地.(2006/04)


切なくなるようなこの青と花の形...キクザキイチゲです.湿地の周辺や水はけの悪い斜面でアズマイチゲなどとともに真っ先に咲き始める花ですね.本州とは違い,北海道ではどういうわけかキクザキは白いのが多いんですが,ここはけっこう青いのがたくさんありました.札幌市手稲星置緑地.(2006/04)


このどこに春の気配があるんでしょうか...? (^^; でもまぎれもなく早春のショットです.タム28-75のテレ端ですが,かなり暗くて絞り開け気味(f4.5だったか)になっているので,枯れた花冠がボケた背景の中で浮き上がっているような面白い感じに写っていました.苫小牧市美沢PA.(2006/04)


高い山の雪はまだまだ深いのですが,よく見ると春の気配も...溶けかけてつるんとなった雪面にダケカンバ?の樹影がななめに影を落として...なにか胸にこみ上げてくるものがあります.DA50-200のテレ端ですが,本当に良く写る望遠ズームですね.ハイライト側をちょっとレベル補正しています.赤井川村常盤.(2006/04)


札幌郊外の団地の中にぽつんと残された湿地・沼地です.満開になるときれいのようなんですが,まだ少し早くて...しょうがないので,水面への映り込みと出たばっかしの水芭蕉とで,寒々とした早春の雰囲気を.もともとは縦位置の写真で,それを横位置にトリミングしています.札幌市手稲星置緑地.(2006/04)


休日の朝...朝陽に照らされる庭のクロッカスの並びを背景ボケの前に入れてみました.芝生の上に腹ばいになって撮ったように見えますが,家の前はゆるい坂になっているので,それ利用したもので,DA50-200 のテレ端です.このレンズ,絞り開いてるとビネットが出てしまうので,絞り優先で F9.0 まで絞ってます.ほんとうはもっとぼかしたいような気も.ビネットの出ない DA 望遠ズーム欲しい.札幌市自宅前庭.(2006/04)


六つ下のフクジュソウ,あれから2週間たって,やっとこうなりました.北海道の春は始まるのも遅いけど,始まってからも遅い...大アップでマクロ風ですが,実は DA50-200mm テレ端で撮ったものを大胆にトリミングした“似非マクロ”.f(^^; 少しシャープネス加えてますが,なかなかでしょ? 札幌市自宅前庭.(2006/04)


この日は,だだっぴろい田園地帯の上を白鳥・マガンなどの野鳥の編隊がそこかしこ飛び回っていて,平野全体がなにかメルヘンチックな現実離れした雰囲気に包まれていました.しかしそれをカメラで捉えるのは,私には超難しい...これは,かろうじて,の写真でトリミングしたものです.しかし *istD + DA50-200,こういう被写体でもちゃんと AF-S で飛んでいる白鳥の一匹に合焦してくれました.なかなかです.美唄市西美唄町付近.(2006/04)


ここは野鳥の飛来地として有名なところで,それを期待して行ってみたんですが,さすが北海道,まだがんがんに凍結していました.しかし,さすがに氷は薄くなっていて,その下の水草の枯れた色が透けています.そこのタッチがまるで油絵のようです.背後の青がすみの山々とあいまって,早春風景となりました.レベル調整でハイライト側を少し補正しています.美唄市宮島沼.(2006/04)


下の写真と同じようなシチュエーションですが,うす曇の天候のせいもありもっとシンプルで,まるでモノクロ写真のようです.雪の消えかけた畑の黒い線とあぜに立つ木の姿が,北海道の田園地帯の早春の雰囲気でなかなか決まった.北村豊里付近.(2006/04)


逆光気味の春の柔らかい陽を浴びて芽吹きの近い木々もリラックスしているようでした.ただ,気圧配置はちょっと冬型で,背後の雲を見るとお分かりのように,時々雪もちらちら舞うような天候でしたが.長沼町マオイゴルフ場前.(2006/04)


たまたま通りかかったら,いつもはいない白鳥の群れが...春を迎えて北へ帰っていく途中なんでしょうか? それにしても鳥の写真というのは実は初めて撮ったのですが,難しいものですね.田んぼに降りた白鳥というのはけっこうずうずうしく,待っているとなかなか飛ばないし,飛び立つとあっという間に行ってしまう...それでもAFの遅いといわれるペンタでも DA50-200 の望遠連写でけっこう合焦するもんだな...と.少しトリミングしています.長沼町八区付近.(2006/04)


やっとと言いますか...札幌でも雪どけの地面から福寿草の花が咲き始めました.今年は雪解け自体はかなり早かったのですが,植物の体内時計はそれなりのようです.背景は腐葉そのものでどす黒く,ちょっと気味悪いですが.札幌市自宅前庭.(2006/04)


これも春の気配を求めて少し南の方へ車を走らせてみたんですが...さすがに雪はほとんど消えていましたが,それ以外はまだまだでした.民家の庭で福寿草がわずかに咲きはじめている程度で.しかし...これはバッコヤナギだと思いますが,近寄ってよく見ると,銀色のフェルトの中から既に花が咲き始めていました.これも DA50-200 ですが,ほんとにシャープな描写です.安レンズですが,見直した.風が強くてとてもAFでは捉えきれないので,マニュアルフォーカスでしたが.門別町庫富.(2006/04)


春を求めて公園に行ってみたら,まだまだ雪は厚く...しかし溶けた雪面の上に,カラマツの実をつけた落ち枝が顔を出していました.雪の中で一冬過ごしたせいか,妙にフレッシュです.DA50-200,なかなかの描写で...この日はほとんどこれ一本でした.札幌市月寒公園.(2006/04)


下の写真を引いて見るとこんな風景になります.畑はまだ一面の雪の下に埋もれていますが,空は柔らかく溶け,明らかに早春の開放的な雰囲気です.農家のカマボコ屋根なども暖かい日を浴びてどこかソフトな感じがします.ここはちょっとした丘の上で,現地に行ってみるととてもこんな広々としたところではないのですが...フレーミングというのは恐ろしい.ちなみに下の写真とぜんぜん色合いが違うのは,AWBが暴れまくったわけではなくて,記憶色レタッチによるものです.実際の色は黄砂っぽくて,下の写真が近いと思います.北広島市西の里北方.(2006/04)


久しぶりに“切なく”なるような写真が撮れました.最近とんとこういう風景にはご無沙汰していたような気がする...トーンもパターンもこれ以上シンプルにはならないような背景と前景の間に,若い白樺が一本,春の目覚めに近づきながら.北広島市西の里北方.(2006/04)


何か不思議な感じです.早春の風景なんですが,白樺の枝に昨秋の枯葉がなぜか縮みながらもそのまま残っていました.妙に律儀な整列状態が面白い.背景の空はきれいですが,Photoshop で多少トーンをいじっています.札幌市里塚霊園.(2006/03)


季節の雰囲気逆戻りかな...?(^^; まあでも春には違いありません.木々の足元は昨秋に落ちたカシワ系の落ち葉が一面におおってました.雪が消えたばっかしのタイミングだったようで,フキノトウとか春の息吹を思わせるようなものはまだ何も.白老町仙台藩陣屋跡.(2006/03)


こういうシーンに弱いんですよね...小さめの若木がずーっと並んでいるという.私の育ったところにはあまりこういう風景はないので,エキゾチックに見えるからかな? 少し露出がアンダーで暗く見えますが,道の上を見ると分かるように,陽が右から差し込んでいて影を落としています.けっこう明るめの早春風景だったんですが.恵庭市島松北東方.(2006/03)


春だというのにほとんど色がありませんが...これは白樺の樹だと思うんですが,途中で一度幹が折れており,真ん中から別の枝が横に出ています.太い幹の方はもう死んでいるみたいでした.温暖前線接近中のもやった空を背景に,太陽を幹の陰に隠して雰囲気を狙ってみました.ファインダーでは気づいてなかったんですが,PCに取り込んでみると,薄い日輪が出ていました.そのおかげでなんとなく荘厳な雰囲気にも.恵庭市島松北東方.(2006/03)


やっとこさ春みたいな写真をアップできるようになりました.去年に比べると1ヶ月近いと思うんだけど...それでも新芽はまだまだ硬くて,こんな感じ.背景の赤レンガ模様が効果的でした.札幌市里塚霊園.(2006/03)


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