2005年・冬



これはもともと冬の季節の写真ではなく,別目的で撮ったものなんですが...案外,季節感があったので.今年は去年より1ヶ月は春が早そうなので,もうそろそろ冬写真も終わりかな?と思ってはいるのですが.ちなみに,この“標語柱”,いきさつ知っている頭で書いてある文字を読むと,少し涙が湧いてきます.まあ,それはそれとして.夕張市清水沢清陵町.(2006/03)


シグマ70-300mmの200mm付近で撮った駒ケ岳山頂の荒々しい姿です.望遠というのはいつも思うんですけど,日常とはまったく違った姿を切り取ってくれますね.3枚下の写真に写っている山が実はこうなっているんだなんて信じられないみたいな.このレンズ,こういう感じだとまあまあシャープに写っているように見えるんだけど...周辺部見るとボケ流れ.(-_-; DFA60-210mmとか早く出ないかな? 七飯町大沼湖畔から.(2006/02)


もう日も暮れかけて,凍結した湖畔の木も柔らかい夕日を浴びて心地よさげです.全体にトーンがパステル調というのかメローな感じになり,いい雰囲気です.七飯町大沼湖畔.(2006/02)


これ見ると,今年の冬は終わりかけているのかな...という感じがします.柔らかい午後の日を受けて,木々もなんだか気が緩んでいるみたいでした.七飯町大沼月見橋付近.(2006/02)


雪で横に倒れかかった枝の向こうに見えている駒ケ岳です.手前は凍結した大沼.枝振りというかなんだかおどろおどろしい感じでうまく撮れました.絵葉書の名所をこんな感じに撮るのは邪道なんでしょうけどね...七飯町大沼月見橋付近.(2006/02)


あまりやっちゃいけないんでしょうけど,あえて太陽をモロに入れて撮ってみました.DA16-45mm ですが,フードレスで妙なゴースト・ハレーションがまったく出てないのはさすがか.なにか長い冬の終わりへの期待を感じさせる風景です.長沼町舞鶴付近.(2006/02)


静める端正な世界というんでしょうか...いくつかの明るさを持った基本的にはブルーグレーのモノトーンの世界の狭間に,こじんまりと並ぶ冬の木々がどこかいとおしい.手前は畑ですが,木々の向こうにはおそらく川・堤防があるんでしょう.長沼町舞鶴付近.(2006/02)


いつも狙っている冬季閉鎖中のゴルフ場です.雪に覆われて人工要素が隠されたミニアチュア風景が実に面白い.これはたまたま中景に午後の日が当たっており,前景・遠景ともに青黒いシャドウに沈んで撮れたため,立体感・距離感が出ました.北広島市音江別川.(2006/02)


いつも立ち寄るところなんですが,このミヤマハンノキ(?)の控えめながらもどこか華やかな立ち姿には惹かれてやみません.Photoshop でハイライト補正をして,背景の暗鬱な空の階調を高めました.この木の左方には元の中の沢小学校分校があり,『北の国から』のロケ地として有名です.分校の写真はネットにいっぱい上がっていますが,この木の写真は一枚も見たことない.:-p 富良野市八幡丘.(2006/01)


さわやかな美瑛の象徴をこんな風に撮るのは反則なのかもしれませんが...暗鬱な空を背景にしたセンシティブな雰囲気を狙ってみました.これもハイライト補正を入れています.オリジナルは雲の部分がもっと平板なトーンでしたが...左側に午後の低い太陽からくるオレンジ色がうっすらと出てきてびっくり.美瑛町北瑛・親子の木.(2006/01)


私としては珍しく,太陽を入れてみました.合成写真ではありません.(^^; もちろん丘や木はどアンダーになってしまうので,フォトショップのハイライト・シャドウ補正の力を借りてます.太陽は...75mm でこんな大きいはずはないので,周りの薄い雲と一緒に白飛びしています.美瑛町北瑛・セブンスターの木横.(2006/01)


前に,草原に立つ独りの木として撮ったものですが,冬の姿もやっぱり最高でした.ただまあ,こういう写真の天敵−電(話)線を回避するのは,特に広角の場合非常に難しく,道路脇の雪の山に載ってみてもダメで...もう一歩踏み出すと,腰まで雪の中に.:-p 美瑛町拓進.(2006/01)


雪の丘にキタキツネの足跡...絵に描いたような美瑛風景ですね.空の色がすごくくっきり・すっきりというか,生活色のまったくない色になってますが,美瑛ということももちろんあるんだろうけど,それだけではなく DA レンズ(50-200mm)のキャラクタなのかも.美瑛町拓真館前.(2006/01)


ほんとにしばらくぶりの *istD のシャッター感覚でした.これは言うまでもなく DA12-24mm ですが,カビ生やしたかと思ったくらい長いブランクでしたね...それにしても偉大な前田真三さんの拓真館の横に入り込んで(て,不法侵入じゃないです :-p)こんな写真撮ってる私って...バチアタリ? (^^;美瑛町拓真館横.(2006/01)


下と同じ場所ですが,すこし角度変えて右側から,キツネの足跡がまっすぐ近づいていくところを狙ってみました.前日の雪をかぶって形の柔らかくなった足跡が印象的でした.同じくフォトショのハイライトシャドウ補正かけてます.北広島市輪厚東方.(2006/01)


これは,いつも注目している一本の白樺です.手前は単なる畑でせせこましい場所ですが,冬になると美瑛富良野もまっさおのこんな素晴らしい風景に.この日は非常に寒い日で逆転層が昼近くになっても消えず,空の透明度はぜんぜんでした.仰角の低いところは黄色っぽくなっています.それでも,フォトショのハイライトシャドウ補正で,こんな感じまで持ってこれました.北広島市輪厚東方.(2006/01)


この年末年始はいろいろあって,まったく *istD で写真を撮れませんでした.ほんとに久しぶりにシャッター切ると,一眼デジって(パクデジとは)やっぱり違うな,と思います.でも,いままでどうやって撮ってたか忘れてしまいました.こんなんでいいのかな〜...(^^; 江別市東野幌上の月付近.(2006/01)


なんかしばらくぶりの,DA16-45mmワイド端です.やっぱりこうやって見ると,DA12-24mmワイド端のような“けれん味”がないので,素直に撮れますね...ゆるくカーブする雪面に落ちるカラマツの影が,冬のつかの間の晴れ間を表しているようでした.札幌市滝野霊園.(2005/12)


枯れ果てても独特の存在感でどこまでも立ち続けるアワダチソウ...まったく感心するやつらです.“アワ”のふわふわとした感じがこの寒さの中でも保たれているのにもびっくりしてしまいます.PhotoshopCS2 のハイライト・シャドウ補正で,雪面のトーンをフラットにしてアワダチソウが宙に浮いているような感じにしてみました.その副産物で,根元近くのオレンジがかった色味が浮き出しています.占冠村双珠別付近.(2005/12)


これはおそらくカラマツの立ち木を養生しているんだと思いますが...若木をきれいに並べて密に植えているため,こういう状況になると,なにかの物体が写っているというよりは,自然界のパターンのみが画像の中に移しかえられたように見えてきます...そのへんのイメージに合わせるために,多少ハイライト補正をしています.日高町パンケウシャップ川.(2005/12)


新雪の上にさまざまな木の影が斜めにうす青く落ちています.その中に白樺の太い幹がすべてを断ち切るように...冬ならではの,青いけれど無彩色の静める世界.札幌市里塚霊園.(2005/12)


吹雪一過,空はどこまでも澄み,冬に備えて枝を全部切り落とされた木が一本,開き直ったように雪面に蒼い影を落として立ってました.遠景にはお墓とか,かなり邪魔なものが写っているんですが...12mm の遠近感だとほとんどなんだか分からないですね.札幌市里塚霊園.(2005/12)


いつも狙っている場所なんですが,最近道路工事が進んできており,こんな感じに見えるのもこれで最後かもしれません.雪の土手上の若い白樺とその間に交互に立つ小さな木の並びが面白い.空はどこまでも青く不気味なほどです.これも DA12-24mmのワイド端ならではのショットか.札幌市清田区有明北方.(2005/12)


吹雪の過ぎ去ったあと,ちょっと郊外に出かけてみたら,こんな感じの風景になっていました.深く沈んだ青空にクリスマスツリーのような雪をかぶった針葉樹の並び,その手前の雪の斜面の立体感がいい感じでした.DA12-24mmのワイド端です.札幌市清田区有明北方.(2005/12)


まばらな雪積もる草地にオオウバユリ(だったもの)の群落が広がっていました.この植物は,大化けするというのか,三変化がほんとに楽しめます.細いテッポウユリみたいな花 → 緑のカプセル → そして最後がこういう枯れ開く姿.見ようによっては化け物の口みたいで気味悪いと言えばそうなんですけどね...(^^; 札幌市北海道大学構内.(2005/12)


初雪からだいぶ間が空いて,市街地の真ん中ではまったく雪が消えた状態です.落ちきった木を映す暗い水面にいろいろな落ち葉が集まり漂っていました.プラタナス・エルム・イチョウ・ヤナギ・ハナカエデ・サトウカエデ・白樺・イタヤカエデ・モミジ...札幌市北海道大学構内.(2005/12)


これは撮影意図の反映ということで,ちょっとトーン調整とかなりトリミングしてます.青く沈みきった積雪の山肌に針のような木々,そして尾根線上のわずかに赤味がかった木々の集積した見え方が面白い.やっぱり DA50-200mmはいい描写してるな...小樽市毛無山付近.(2005/11)


これは意図を反映させるため,めちゃめちゃレタッチしてます.何をどうかけたか良く覚えていないんですが...明度コントラスト調整→ハイライトシャドウ補正→レベル補正→ノイズ除去→縮小,だったかと.午後の低い陽を浴びて雪面に薄い影を落とすガマズミ?ガクアジサイ?の枯れむくろです.寂しい・暗いムードが主題ですが,影の暖かさも...赤井川村常盤北東方.(2005/11)


まだ3時半前だったと思うのですが,陽は低い雲の中に入ってしまい,新雪が融け残った畑も完全なシャドウの中に沈んでいました.陽光を反映する雲の広がりも迫力がありました.DA12-24mmのワイド端です.いかにも北海道らしい,凍てついた暗い透明な空気感が漂ってました.なにか厳粛な気持ちになってしまいます.北広島市椴山北方.(2005/11)


新雪が積もってからしばらく間が空いたので,その表面はザラメ雪になってました.その上に,白樺の落ち葉がさまざまな色合いで...真ん中の大きいのは白樺じゃないのかな?? まるで誰かが並べたみたいですが,(^^; 自然そのままです.札幌市西岡公園.(2005/11)


同じく *istDs + DA18-55mm.この付近は,朝晩の最低温度がもう零下10度前後の山の中なので,沢の流れが岩に凍りついてこんな感じになってました.仕事中なので,同行者の目を盗んでシャッター切ってます.(^^; 占冠村鬼峠南方.(2005/11)


これはですね...Google が無料配布しているピカサ2の“モノクロフォーカル”効果で,周辺をモノクロ化したものです.真ん中にある枝に付いた枯葉が既に朽ちかけて黒くなっていたので,そのトーンと重なって,不思議な絵画的な雰囲気の絵が出来ました.千歳市キウスPA.(2005/11)


早朝のパーキングの隅に積もった枯葉に霜が落ちてこんなオブジェを作っていました.上にまぶさったカラマツの落ち葉も面白い.実はこれ *istD ではなく,業務用 *istDs + DA18-55mmです.ちょっとシャープネス効かせすぎ(+1の設定)かな? あとこのキットレンズ,こういう場面では実にすばらしいスッキリ系の描写です.千歳市キウスPA.(2005/11)


これは...DA16-45mm も出番少なくなったけどそれよりもっと出番の少なくなってしまった DA50-200mm テレ端です.これ見ると,シグ70-300mmではまったく及ばないようなすばらしい描写していますね.200mm でこの安定した描写は貴重です.ビネットは絞れば出ないし,出てもソフト補正できるわけで...もっと使わなくてはもったいない.(^^; 岩見沢市いわみざわ公園.(2005/11)


これもスカイライン写真.黒土の畑のスカイラインにまだ葉を残すカラマツ林.その向こうにぽっかりと浮かぶ白い雲.その間に日高山脈が見え隠れしています.これも Photoshop CS2 のハイライトシャドウ補正を軽く入れています.芽室町付近.(2005/11)


秋まき小麦のうねがスカイラインに向かって収束していき,その向こうには青い山影.スカイライン上にはカラマツのシルエットと,決まっちゃいました写真ですね.(^^; シグ70-300mm のワイド端です.芽室町付近.(2005/11)


最近出番の少ない DA16-45mm のワイド端です.思うんですが,DA12-24m のワイド端って,時にかなりの“けれん味”を感じることがあるんですよね...そういう意味では DA16-45 mm はこんな感じで,実に素直.やっぱり手放せないレンズですね.まるで夕闇みたいに写りましたが,真昼間です.下は黒土の畑.芽室町付近.(2005/11)


初冠雪?の日高山脈を背景に畑のあぜに並べられたカラマツ並木.この季節ならではの色合いというか,風景になりました.シグ70-300 mmもこういうレンジではなかなかの描写なんですが...中札内村付近.(2005/11)


これは帯広空港のそばなんですが,数年前からここをバスなどで通りかかるたびに,ずっと気になっていたものです.繊細なシルエットのカラマツと,スマート・シャープな形のエゾマツ(かトドマツ)のコラボレーション...今回やっと自分のクルマでいくことができたのでシャッター切ることができた.白状すると,Photoshop CS2 のハイライトシャドウ補正でシャドウの階調を持ち上げています.そのままではどうしても空が明るくてカラマツの色が出ないので.帯広市大正付近.(2005/11)


下の方にあるヘリから見たカラマツ林を地上に降りて下から見るとこう見えるわけで...DA12-24mm ワイド端のパースを思い切り使って撮ってみました.後ろの草地が白っぽく見えるのは,夜明け方降りた霜がまだ解け残っているためです.帯広市大正付近.(2005/11)


同じくヘリ写真.これはまさに“魁夷の森”.涙が出てきます.東山魁夷の絵を見ているときは『天才的な芸術家の目には自然というものはこのようにデフォルメされて見えているのか...』と思っていたんですが...このような写真が撮れてみると,あれはリアリズムだったのか,とさえ思います.不遜.f(^^; 上士幌町付近.(2005/11)


おとぎ話の小人の群れのようなカラマツ林.ほとんどの黄葉は落ちきってしまい,残っているのは 20% くらいでしょうか.空中からでないと写せない不可思議な雰囲気です.オリジナルを拡大してみると,ローパスの入った600万画素ベイヤ配列CCDの限界も見えてくるようなショットですが.上士幌町付近.(2005/11)


いつもながら切ないですよね...ダケカンバの斜面.こういうのは大好きで,ヘリからでないと写せないアングルショットです.斜面は写真の上の方ほどシャドウに沈んでいきますが,下見ると熊笹のようで,先日の雪がまだ残っています.ダケカンバは低い陽に照らされて,上の方では先っぽだけが見えています.広尾町豊似川付近.(2005/11)


これもヘリコプターから.秋まき小麦畑にほとんど黄葉落ちきったカラマツ林の長い影が落ちて,実にシャープな感じです.帯広市〜更別村付近.(2005/11)


普通のアングルではありませんね.仕事でヘリコプターに搭乗した時の離陸直後のショットです.緑の部分は秋まきの小麦畑だと思いますが...そこにカラマツ並木の影が落ちています.右側では散水なのか農薬なのか分かりませんが,農作業用のトラクタがワンポイント.帯広市〜更別村付近.(2005/11)


白樺,なんだか清楚な感じですよね.真っ白な雪原と青い暗みに沈んだ初冬の山肌,それに暗鬱な曇り空がすばらしい.このへんは単なる原野ですが,最近高速道路の建設が進んでいるらしく,この左側では建設機械が動いてました.占冠村トマム付近.(2005/11)


もう完璧な冬の情景です.クリスマスツリーのような針葉樹はエゾマツだと思いますが,これが見た目より巨大な樹で...このショットだと比較物が無いので分かりませんが,カラマツの成木よりずっと大きかったです.レンズはシグ70-300 mm.占冠村下トマム付近.(2005/11)


下の写真と同じ場面ですが,今度は DA12-24mm のワイド端で.下のアングルだと空は陰鬱なばかりでしたが,ワイドだと薄く青空が見えてきました.吹雪の過ぎ去ったばっかしの雰囲気が良く出ていると思います.そういうのってもしかすると,雪国の人間にしか分からないのかもしれませんが.あと,この平原(?),なんとなく開拓跡の気配のする場所ですね.占冠村下トマム付近.(2005/11)


ついに冬へ突入してしまいましたね...11月に入ったらあっという間でした.クルマで何の気なしに走っててこういう風景の中に入っていくと,なんだか気持ちが暗くなっていくのですが.(^^; この木は,なんの木なのか分かりませんが,世界の果て?で雪にまみれてなにかを訴えかけているようでした.占冠村下トマム付近.(2005/11)


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