2004年・冬



もうこれが今年の冬の最後の写真である,と勝手に決めました.(^^; 下の写真撮ったとき,もう冬も終わりかな,と思ったんですが,甘かったです.その後札幌はまたもやの積雪.白樺もなんだか“も,いい加減にしてね”とぼやいてるみたいです.:-p 北広島市富が岡付近.(2005/03)


この日は,長く続いた真冬日がやっと終わりを告げ,春の雪どけの気配が濃く漂い始めた日でした.いや〜...長かった.やっと冬も終わりかな.実は9枚下の並木をこの雰囲気でもう一度と探しにいったんですが,碁盤目道路なんで,もはやどこにあったのか分からなくて...(涙) でも,それはそれでまた別の並木に会うことができました.捨てる神あれば拾う神あり,ということかな.実は,Tamron 28-75mm f2.8 XR Di の初出動日です.この標準域ズームレンズ,なかなか写りがすばらしいんですが,これからどういう具合に使われていくのか...南幌町青葉付近.(2005/03)


正直,もう冬はけっこうという気持ちになってきましたね...(^^; 春の気配まであと1ヶ月ですか.待ち遠しいです.しかし今年の冬はなぜか後半になるにつれますます寒くなってくる...前日の雪がいったん解けたのか,ざらめ氷のようになった雪面に細い枝が影を引いて無念そうに埋もれながら横たわってました.春はまだまだ...もう少し我慢しなきゃね.岩見沢市幌向ダム付近.(2005/02)


これは少しは明るい.午後になってやっと暗い空も晴れかけて,こんな unreal な風景になってくれました.やっぱり Biei だな.ここはいつも気にしているロケーションで,季節問わず写真撮ってます.実はこのすぐそばにお気に入りのソーセージ屋がありまして,そこのホットソーセージとカナディアンベーコンは絶品.最初にここで買った時は,切ってみたら色がへんで“悪くなってるんじゃないか”と捨ててしまったという...もののナチュラルさというのを知らない私であった.関係ない話ですが.m(__)m 上富良野町草分付近.(2005/02)


まあ見るからに暗い...暗い写真なんですが,(^^; 陰鬱な暗灰色の空と白い雪面の丘との間に佇む一本の木に孤愁を感じてしまったと言いますかなんと言いますか...ごにょごにょ.それにしても,私が冬に富良野・美瑛に行くと,なんでこんなに暗いのかな? 美瑛町新星付近.(2005/02)


いかにも冬らしいというか...ゴルフ場のようなんですが,もちろん冬なので放置されており,芝生?をおおった雪面にこんな円いふくらみがいくつも並んでいました.この下には何かがあるんでしょうけど,いったいなんなんでしょうか? ちなみにこのゴルフ場,冬になると,コースにちまちまと植えられた小さなエゾマツなどが,まるで“北欧のミニアチュア”みたいな不思議な光景を作ってます.その写真は...もちろん撮っているんですが,腕が悪くて雰囲気がどうもうまく出ないのでボツ.f(^^; 北広島市音江別川.(2005/01)


以前から注目しているこの木,おそらくヤマザクラだと思う(=春の季節に見たことない)んですが,薄緑色の地衣類が幹にびっしりと貼り付いているこのごつい風格にいつも圧倒されます.たまたま真冬に行ってみたら,去年秋の台風のせいか,枝がぽっきりと折れ,濃い年輪があらわになってました.この周りはたぶん古い開拓地のあとらしくて,北海道には珍しいアカマツが一本,誰もいない原野に立っていたりします.このヤマザクラも同じ名残なんでしょうね...北海道の過疎=居住地後退というのは,恐ろしいような規模で進行しています.日高町三島南方.(2005/01)


まあなんて言いますか,“性格”なんでしょうかね,いくら冬だとはいえ,こんなコントラストのない暗い朦朧とした写真撮っているというのは...f(^^; でもこの若い白樺のすらりとした幹,なかなか絵画的です.背景の暗い寒さもいいなぁ.占冠村双珠別.(2005/01)


半ば凍りついた沼の水面に佇むマガモ(?)を思いっきし逆光で狙ってみました.どこかで一度やったパターンですが...実はこの沼,白鳥の飛来地で有名なところで,このときも白鳥がたくさん群がっていました.しかしそちらは近景だとデカすぎて風情が...レンズのフレアも出ず,墨絵のようなモノトーンでうまく写ってくれました.宮城県若柳町伊豆沼.(2005/01)


久しぶりの本州ショットです.こうやって見ると,東北の風景もなかなか捨てがたい...午後の薄めの陽光も良かったのか,周りの人家や田んぼが写らなかったのが良かったのか,(^^; どうということのない水田地帯の沼の端の風景が,なぜか現実離れしたタッチで写ってました.宮城県若柳町伊豆沼.(2005/01)


これは3枚下の写真の左側の白樺です.同じ樹に同じアングルでも,背景というか光によって雰囲気ぜんぜん違いますね.これだから写真は面白い.こちらは,どんよりとした鉛色に垂れ込める空の下で,なにか寂寞とした孤独感が漂ってきます.この樹,新緑と黄葉も狙ってみよう...でも,全然面白くなかったりして.(^^; 札幌市有明西方.(2004/12)


ロマンティックな北海道の冬の並木です.並木といえば聞こえはいいのですが,おそらく田んぼ(畑かな?)のあぜ道に植えられた実用的なものでしょう.写真は現実の風景よりも,なぜか,かなりほんわかと写ってました.こういう写真見ていると,パソコン使い始めた初期のころに,スキャナではじめて取り込んで壁紙にしたどこかの並木の写真を思い出します.今思えば256色でざらざらの画像だったけど,なにかパソコンのモニタから風が吹いてくるような錯覚がしたものです.南幌町青葉付近.(2004/12)


これは,ゴルフ場のコースの入り口に生えている白樺なんですが,芝生の上に積もった雪がただのバックグラウンドになってしまい,白樺の太い幹が光の空間の中で宙に浮いているように見えます.不思議な写真になりました...が,これはシャッター切っているときから,その結果が頭の中でイメージとして見えてました.南幌町南幌リバーサイドゴルフ場.(2004/12)


とにかく雪の少ない冬が続いていましたが,やっと普通の冬の風景になりました.これはまるで美瑛か富良野かという感じがしますが,どうということもない郊外の汚い資材置き場の土手です.(^^; 最近,午後遅い微妙な光の写真しか撮れてなかったので,この時は思い切って朝食後すぐに出てみたら,案の定こんなすっきりした風景に出会えました.しかし,ほんとは近所じゃなくて大自然の中のどこか遠いところでシャッター切りたいのだが...札幌市有明西方.(2004/12)


相変わらず雪の少ない冬は続いています.先日多少まとまって降ったので,ナナカマドに雪の被ってるところでも撮ろうかと出かけたのですが,小春日和(大げさか ^^;)で,こんな感じになってました.シャドウになったナナカマドの実の深い真紅がドスの効いた迫力を醸し出してます.ちなみに,下の写真撮ったシグマ18-125mmはビネットが気に入らず売り払ってしまったので,1ヶ月ぶりのタムロン24-135mm復帰戦です.広角は弱いけど,やっぱりこっちがいいなぁ...札幌市里塚霊園.(2004/12)


もう,なんぼなんでもこれは冬ですよね.(^^; 今年は雪が遅くて,一体いつまでが秋だったのか,悩んでしまいます.前景は薄く陽を浴びている朽ち果てた枯れ木です.その背景にぼわっと並んでいるのは,まるで怨霊の群れのようなダケカンバ(+白樺?).そちらは日陰でシャドウの中に沈んでいて,実に不思議な雰囲気です.レンズ(シグマ18-125)の描写の鈍さも幸いしているのかも.『シャープな写真だけが写真ではない』というアンチテーゼかな? それにしてもこんなちょー暗い写真を撮ってるというのは...赤井川村常盤東方.(2004/11)


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