タービダイト互層
安田直樹氏の撮影による.撮影時期は不明であるが1991年頃か? 撮影場所は上ノ国町下の沢川で,江差コンプレックス下ノ沢ユニットに属するものである.私も1985年から江差・上磯地域のタービダイト互層の写真を何枚も撮っているはずであるが,デジタル・ライブラリにはなぜか1枚も残っていない.
で,このタービダイト砂岩は,私(達)の渡島帯研究のもう一つの柱となったものである.結果として,このジュラ紀付加体中の海溝充填堆積物が,源岩時代・供給源岩ともに,かなりユニークなものであるということが判明し,論文として発表することができた(川村ほか,2000)...と言っても,北海道の付加体としてはたしかにユニークであったが,西南日本内帯のジュラ紀付加体として見ると,あまり珍しくもない,ということが後で分かったのだが.