小田越層の斜交層理石灰岩
大迫古生層中には,サンゴ化石を含む典型的な鬼丸層タイプの下部石炭系(白岩層)もあるが,早池峰山南麓部にも,このような石灰質下部石炭系・小田越層が分布する.小田越層は,その腕足類化石からシルル系とされているが,少なくともその一部は下部石炭系である.大迫町(現花巻市)小田越.
そういう化石年代論は,あまり私は興味がないのだが,重要なのはこの斜交層理で示される層位的上位がどうなのか?ということである.写真右下の葉理切断関係を見ると,南上位とも判断できる.層面スリップもあるように見えるので,よく分からないが.仮にそうだとすると,早池峰山南麓の地層は北傾斜なので,逆転しているということに.