奥火の土不整合露頭の急斜面で(1981年4月)
奥火の土シルル系不整合露頭というのは,要するにこういう急斜面にあった.上から2番目はKPGの同志永田さんであるが,それ以外の大先輩お三方(吉田・野沢・加納)は,すでに鬼籍に入られた.なにしろ 40 年前のことである.私ももうすぐ...
こんなところで言うのもなんであるが,私はどうも空気が読めない(読まない)タチというか,ASナントカっぽいところがあり,『良識ある大人』の皆さんからは必ず嫌われた人間である.加納先生はなぜかわからないが,そんな私を買ってくれた数少ない先輩のお一人であった.なんの論文でかは忘れたが,わざわざ欄外注でKPGと私について身の縮まるような誉め言葉をいただいたこともある.
私の手元には 1938年3月に北大理学部前で撮られた地鉱教室メンバーの集合写真があるが,そこに写っている20代の加納先生の風貌は...かなりヤンチャである.もしかすると『良識ある大人』ではなかったのかもしれない.
加納先生の生年は承知していないのだが,1938年に20代前半だったとすると,1981年には60代中盤である.他のお二人もそうであるが,この時代の鍛えた地質屋というのは元気なものであった.