尻高沢層珪長質凝灰岩切断研磨標本-その2
こちらはユータクシティックではなく,火山ガラス砕片に富んだ粗粒凝灰岩.全体に酸化度が低く緑色を呈する.どちらかというと,こちらのタイプが卓越する.
それにしても,研磨サンプルの縁取りをきちんとやっているのが素晴らしい.これはダイアモンドカッターの刃を斜めに使って手持ちで落とすわけだが,何故そんなことをするかというと見栄えのためではなく,『酸化クロム粉を使った布研磨の際に布に引っ掛かり難くするため』である.引っ掛かるとどうなるかというと,すさまじいスピードでサンプルを手から飛ばされてしまう.このころの石工室では,このドッカンという音をしばしば聞いたものである.