水車小屋裏の露頭-断層面

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これが一つ前のパノラマ写真の中央部.左が鬼丸層石灰岩.右が破砕変質した貫入脈岩.その間に見えるのが,黒色断層ガウジ(+破砕脈岩レンズ).

思うに...これは1940-60年代の北大第2講座南部北上古生層研究者の夢のようなものであった.そうあって欲しいというものがそこに見えていたのである.しかしそれは,『そう見えていただけ』であった.1940年当時の湊先生の高揚した地質屋意識が見えるような気がする.

私はこの露頭を川村(1985)で,もうやめろと言われるくらい詳細に記載し湊(1941)を否定した.しかしそれは,既に皆分かっていたことに過ぎず,“最終的自己否定”のようなものであった.

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