奥火の土層クサリサンゴ化石
Halysites arisuensis nov. sp. 私が古生物論文を書いたのは,Kawamura (1980) が最初で最後である.その中で新種としたもの.もっとも一部では,『あれは新種なんかではなくて sussmilchi のバリエーション(亜種という意味ではない)では?』という意見も.そうなのかも.
しかしこの薄片写真を見ると,南部北上古生層の変形度というのが実によく分かる.石灰岩は延性変形遷移温度が非常に低いらしいのだが.変形層の真ん中付近だけがこの化石の元来の(or に近い)形状のようである.よくこんな変形地質体で古生物学や堆積学ができる(できた)もんだと...