奥火の土層上部層石灰岩中の熔結凝灰岩礫
もっと熔結凝灰岩粒子が大きくなり礫質石灰岩となる部分もある.これが一体どういう意味を持つかというと,シルル紀石灰岩よりも古い熔結凝灰岩帯があったということである.それがどうした...って?
話が複雑になるので詳細は別ページに譲り省略するが,実は鉱物年代から,この熔結凝灰岩を含む奥火の土層基底相を『シルル紀ではなくペルム紀のもの』『花崗岩もシルル紀より新期のもの』と主張する論文がある(鈴木ほか,1992など).断っておくと,これらの名古屋大系の研究者による一連の鉱物年代測定(CHIME法)は非常にユニークなものであり,私もその一ファンで尊敬している.しかし...その主張は間違っていると思われる.