私的・北海道地質百選
『浅野炭鉱跡』

 沼田町幌新太刀別川の上流地帯には,かつていくつかの炭鉱があり栄えていた.昭和炭鉱・太刀別炭鉱・浅野炭鉱である.前二者は人里離れた山深いところにあり,普通の方法ではたどり着けない.

 このページでは,道路沿いで見ることができる浅野炭鉱跡について紹介する.浅野炭鉱は Wikipedia によると,1930 年に開業し,1968 年に閉山した.


浅野炭鉱遺構サイト.2010 年 10 月撮影.

 右写真は,ホロピリ湖に幌新太刀別川が注ぐあたりで道道 867 号線沿いの草地の中に見える浅野炭鉱遺構である.

 この見学時は,遺構に入るヤブが伐開されており,秋季ということあり簡単に入ることができた.見学者のためにそうなっていたのかは分からない.いずれにせよ夏季野草繁茂時には,ちょっと大変だろう.マダニにも注意が必要である.

 ちなみに,ホロピリ湖の湖面低下時には,沈水した浅野炭鉱街が湖底に現れる時があるそうだが,筆者は未確認である.


遺構構造物.左・中:ホッパー.右:選炭用のロート状設備(名称不明).2010 年 10 月撮影.

 このサイトにはさまざまな遺構構造物が存在しており,その全体を把握できたわけではない.上に示したのは,一例と思われる.


昭和炭鉱跡の Google Earth 画像(2020 年 10 月取得).

付記: 筆者は,学生(大学院生)時代に地質調査アルバイトで昭和炭鉱を訪れている.1970 年代のことである.一体何を調査したのか皆目記憶がないのだが,単なる調査補助(人夫と言ってはいけないらしい)だったと思う.
昭和炭鉱の情景もまったく覚えていないのだが,かなり長い未舗装路をコンサルの調査用ジープで走った記憶は残っている.昭和炭鉱の閉山は 1969 年となっているので,閉山後の後始末に関係したものだったのかもしれない.
昭和炭鉱遺構は,現在でも残っているらしく,なんと Google Earth でそれを確認することができる(右図).これを見てもにわかには何のことだか分からないが,クリックして元サイスで見て欲しい.中央部が幌新太刀別川の上流部である.
ちなみにこの場所には,(筆者の勘違いでなければ)『隧道マーケット』(!)があったらしい.時は遠く過ぎ去ってしまったのだと感じる.


既存の指定など

(なし)


所在地

沼田町 ホロピリ湖畔.


サイトの状態:


参考文献

(なし)


関連サイト

(なし)



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