調査道具としての最近のコンデジ





GW明けてからも,あれこれ出張などが続き,ほぼ2週間ぶりのアップです.この間,ただ遊んでいただけではない,ということで.:-p

先日,某国道の岩盤崩壊の現場検討会に行ってきたのですが,なんとなくめんどくさいということで,一眼デジを持っていかず,最近買ったばかりの私物コンデジ(SONY HX5V)で済ませてしまいました.

撮ってきた写真を眺めていると...こういう全体写真を縮小して見ている分には,特に何も感じず,『まあまあよく写っているんじゃない?』なんて.

でも,細部を良く見ようとピクセル等倍で見ると,驚いてしまいますね...







ここに上げたのは等倍のクロップ画像ですが,このコンデジの最低感度(ISO125)なのにも関わらず,ものすごいノイズリダクション処理で,荒々しいはずの岩盤の表面がまさに塗り絵状態です.砂糖菓子みたい.岩盤剥離面の細かい構造などまったく消え去っています.

この機種の『裏面照射CMOS』は,どうも静止画画像の評判がよろしくないのですが,おそらく裏面照射がどうというよりも,1/2.33 という極小センサーの弊害なんでしょうね.それでも1000万画素に抑えてあるにもかかわらず,ですから.他の同サイズCCDの1400万画素機なんて,どんな絵になっているんでしょうね.

このブログのカテゴリーとして何を言いたいのかというと,『(少なくとも私にとって)もはやコンデジは地質調査の道具として使い物にならない』ということです.本音としては,仕事に重いでかい一眼デジを持ち歩くのは出来れば避けたいところなのですが,ある意味で綺麗に踏ん切りがつきました.

昔は QV3500 の 300万画素が十分な仕事クオリティを発揮していたというのに,一体これは進歩したと言えるんでしょうか...?

2010/05/14 11:24:05


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