地質調査の道具といえば，なんといってもクリノメータですよね．まあ学生さんにとっては，これが一番理解しがたいものらしいですが．:-p
で．．．私個人としては，この写真の下に広げてある『深田式クリノコンパス』，それしかない，と思います．プロの道具としての使い勝手ということで．防水ではないのが残念ですが．この写真ではカバーの裏のミラーが取れていますが，これはヒューム管の中ですっころんで飛び出ていた鋼管に腰を打ちつけたとき，身代わりになってくれたものです．これがなかったらかなりの怪我を負っていたかもしれません．
ただ皆さんご存知の通り，このクリノコンパスを作っていた昭和測器は倒産してしまいました．きわめて残念です．時代の流れというものなのか．ニチカでは似たようなものを売っているようですが，まだ確認していません．
上にあるプラスチッキーなのは，最近（というわけでも）流行りのシルバコンパス．これは『きぃすとん』が改造を加えた“究極のクリノコンパス”というやつです．最近はニュー（上位？）モデルも出ているようですが．
これは完全防水だしなかなか悪くないんだけど，一番の欠点は，傾斜目盛りが読みにくいことでしょうね．老眼が進むととても読めません．写真では分かりやすいように裏に白紙を当てていますが．まあでも透明だからこそ“裏からも読める”わけなんだけど．