ということで三郎四郎





次郎を見てからさらに西側へ行くと,前に報告したように,この2本の小砂岩脈が出てきます.私はなんとなく『双子砂岩脈』と呼んでいました.

で...もう分かったと思いますが,今回こいつらを,『春採三郎・四郎』と命名することにしました.(^^;
向かって右側が少し厚いので,三郎です.そうすると東から順番に太郎・次郎・三郎・四郎と並ぶことになるので,めでたい.

写真見てお分かりのように,三郎が下方尖滅,四郎が上方尖滅です.もちろん砂岩脈は3Dで見なくてはいけないので,尖滅の方向が必ずしも貫入方向を示すとは限りません.

これらの釧路挟炭層中の砂岩脈は,永渕(1952)以来,上方の新期浅海層からの下方落ち込み(+ポンピング)の結果と解釈されているわけですが,いまのところその是非を判断する観察事実は,私は持ち合わせていません.




しかし,こういう微細脈の構造を見ると,直感的ですが,過剰流体圧の存在がイメージされるのですが,どうなんでしょうね?

あと多少オフトピックですが,上の写真見ると,母岩はまったく見事な河川成層ですね.細粒部には直立した rootlets がたくさん見られます.
上に浅海層を載せた河川成層の中に,深さ何百mにわたってぱっくりとクレバスが口を開けて,そこに海底の砂が大量に吸い込まれていく...という情景は私にはなんともイメージできないのですが.

2011/05/25 10:52:04


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