春採太郎の周辺
このブログにアップしたいくつかの話題で,『詳しくはのちほど』なんて書いていながら,その後全然フォローしてないものがあることに気づきました.なんともお粗末.まあブログというシステムそのものが,そういうのを見逃しやすいものであるということもありますが...それは言い訳.m(__)m
巨大砂岩脈春採太郎,露頭のパノラマだけ載せて終わってました.これはその脈の幅方向の全景です.実際コンベックスで計ってみたら,幅(厚さ)4.6mありました.クルマ一台分ですもんね.すごいです.
で,内部を詳しく見てみると...あまり詳しく見てませんが.(^^; なにしろ大潮干潮時にまだ一回だけしか行ってないもので.まあでもこれみただけで,脈際は分化していることが分かります.粒度の現象とラミナ状構造の出現ですが...それはまあ当たり前として,真ん中付近にも分化層があります.これはもしかすると,この分厚い砂岩脈が複合砂岩脈であることを示しているのかもしれません.
このほかにも,摩訶不思議な構造がいろいろと見えましたが,それはまたの機会に(と言ってごまかす).
この二本の砂岩脈は,春採太郎の西側にあったものです.図幅などによると,このあたりに『春採次郎』と呼ばれる規模の小さな砂岩脈があるそうなんですが,私はなぜか見落としてしまったようです.霧もけっこう深かったので...(言い訳)
で,この二本の砂岩脈,面白いことに分岐・尖滅方向が逆になっています.それはしかし三次元的に見ないと分からないことなので,これをもって注入方向がどうのと議論することは出来ませんが.
話は砂岩脈に直接関係ないのですが,母岩は見事なトラフ状の斜交層理を示す河川成層です.rootlet もがんがん入っています.
別に根拠はなくて単なるイメージなんですが,タービダイト互層みたいな斜面相の中に砂岩脈があると,何か当然という気もしますが,河川成層の中に巨大砂岩脈...うーむ.
2010/03/17 11:29:52