泥火山,噴火?
またもやタイトルは大げさですが...有名な新冠の泥火山です.たまたま通りかかったら,どうも最近,新たに“噴火”しているみたい.
この泥火山は,地質研の田近さんなどが報告しているように,2003年9月の十勝沖地震の際にかなりの規模で噴泥を起こしています.
通りかかったとき,ん?と思ったのですが,2003年からけっこうな時間を経過した状況とは明らかに違っていました.特に泥火山頂の西側にかなりの量の新しい噴泥が堆積しているみたいでした.
どうやら,昨年9月の震度5弱の地震で誘発されたもののようですね.
http://niikappu.seesaa.net/article/106397827.html
ほかに行くところ(レストラン ^^;)があったので,中には立ち入らず遠くから望遠で撮っただけですが,最近ちゃんと見ていないので,一度上に登ってみたいですね.
ちなみに,国道からクローズアップして見るとこんな感じです.なかなか迫力ですね.300mm望遠をトリミングしたものです.
いつも思うんですけど,この泥火山って,ミルク状の泥が噴泥しているというよりは,半固結状態の泥がペースト状に押し出されてきているような感じに見えます.
有名なチモールのやつなんかはまさに泥水(もっと粘っこいんだろうけど)が噴出しているようなので,かなり様式が違うみたいな.“Shale diapir”との中間型??
たとえば,泥の vent の中が半固結泥で満たされていて,そこに下から上がってきた“泥水 /w 高間隙水圧”の力で押し出される,上がってきた泥水は次のサイクルまでに脱水している...とかなんとかいう“2段階”メカニズムが必要なようにも?
2009/03/30 10:15:22