砂雪互層
これは,だいぶ昔の3月の終わりに積丹方面の某海岸で見た砂と雪の互層です.互層と言っても雪の層の上に砂が載っているだけなんですが...雪の下は砂だろうから,互層には違いないだろうと.
これを見たときは,けっこう,ええっ!と思いました.まさか万年雪なんじゃ...そんなはずないですよね.おそらく雪の積もった上に,風で飛ばされた風成砂が被ったものだろうと.それにしても結構な厚さですね.
この左の部分をクローズアップするとこんな感じになります.雪の層は左側の砂斜面にアバットしているように見えますが,その砂の下にも雪が見えるので,累重関係はもっと複雑なのかもしれません.
いずれにせよ,(砂浜の上に積もった)雪が解ける前にこんな量の風成砂が飛んでいるとは思ってもみませんでした.
蛇足ですが,今年3月の東北大震災の時の津波は北海道にも押し寄せましたが,その時の津波堆積物が海岸?の積雪の上にオーバーフローしている写真を確か地質研の方(田近さん?)の発表で目にしましたが,その産状は,この砂雪互層とそっくりで,これもびっくりしました.
なんだか,たわいもないことに何度もびっくりしてるな...知識・経験のなさが歴然としてるぞ.
2011/12/06 12:05:23