雨霧山の川端層
お気楽地質雑記シリーズ.(^^;
これはたしか2002年のGWだったと思いますが,現地質研の川上源太郎さんに案内されて見に行った,栗山町/夕張市境界の雨霧山付近の新第三系中新統川端層です.
なんというか,岩質がけっこう風化に弱いので,林道の露頭はこんな感じの,ちょっと西部劇チックな雰囲気になっています.川端層は,皆さんご存知の通り,海成重力流堆積物層を主体としますが,タービダイト砂岩層が露頭面から突き出して,すごくわかりやすいです.
...って,書けることはそれくらいなんで,川端層の堆積相・テクトニクスについては,川上さんにお任せしたいと思います.
とはいえ,一つだけ.これは,川端層下部層の厚層重力流堆積層ですが,絵に描いたようにスランプしています.しかし,上半部の褶曲~ブロック化した成層部はまあ分るとして,下底部の,まるでソーセージを積み重ねたような砂質部は,どうやったらこんなものができるのか,私には皆目アイデアが湧きません.うーん...すごいなぁ.
話わ関係ないですが,スランプ層の下(右側)の,砂質タービダイト層がのこぎりの刃かサメの歯のように突き出ている様は,なんだか笑っちゃいますね.
この写真撮った時から10年以上経過しているわけですが,これらの露頭,今どうなっているでしょうか...?
2013/03/21 13:56:22