砂粒子沈降実験-沈降管の設計
さて...断層の話はもう結構なので,(^^; 別の話をします.
昨年の中盤から後半,一番労力を割いたのはこれでした.要するに3年生用の地球惑星科学実験なんですが,今年度から私も担当することとなり,実験テーマの開発(おおげさ)をしなくてはいけなかったわけです.
当然私は地層・砕屑物屋ですから,それにそって考えて,やっぱり粒子沈降実験しかないだろうと.
エメリー管云々なんて話になるとめんどくさい (^^; ので,単なる砂粒子沈降実験にしました.上の図が,その沈降管の設計図です.全体はアクリル樹脂でできています.
で,なんで沈降管の断面が半月型なのかというと...その理由はおいおい書いていきますが,要するに『理系大学の実験らしいものにしたかった』ということです.単なる沈降の様子を見る・観察するだけならばペットボトルでいいわけですよね.
右が,完成したアクリル沈降管です...って,私が工作したわけじゃないんで,業者へ外注しました,当然.
さすがに外注だけあって,出来栄えはなかなかで,価格もそれなりに高かったです.1本約1万円!
ほぼ私の設計通りに作ってくれましたが,底部の円盤との接合部は,やはり強度が不足だろうということで,三角形の支えを付けてくれました.こんな感じです.
アクリルの各接合部は接着ではなく,溶着だということで,強度は十分だという話ですが,なにしろ『振りまわす』(後述)しろものなので,その時机にでもぶつけたら,壊れてしまうだろうな...学生には厳重に注意しておかなくては.何しろ壊したら作り直す予算を確保していない...(-_-;
2013/01/23 13:49:52