砂粒子沈降実験-シミュレーション比較





苦労に苦労を重ねた砂粒子沈降実験も粒子解析までたどり着きました.まあこの点が,『ペットボトル沈降実験』とは一線を画する部分なんですが,アルゴリスムの壁は結構厚かった.
まあ,それはそれとして,沈降実験の結果を,自慢のシミュレーションソフト Stokes_Win の結果と比較してみました.

上は,高さ 50cm の砂柱を 20cm に沈降させたものを20分割してそれぞれの領域の統計パラメータを示したものです.前に『Boumaの嘆き』で書いたように,このもっとも普通の条件では,さっぱり正常級化構造は得られません.最上部の2領域で最大粒径が減少している,程度です.
つまり,現実の実験結果とシミュレーションとが一致しない...まあシミュレーションがバグっているのかもしれませんが,(^^; もしそうでないとすると,なんらかの説明が必要です.

そこで,50cm が 20cm の砂柱に下底部固定で短縮するだけだったらそういうのも当たり前か?と考え,最初の砂柱の下を 50cm 空けてやって沈降させてみました...



結果は,まあ半分ビンゴというか,緩やかな級化構造が得られました.標準偏差が真ん中から上にかけて盛り上がっているのはなぜかわかりません.

あと,どうでもいい話かわかりませんが,歪み度は,どちらの結果でも上部へ減少し,最上部領域で跳ね上がっています.これは実際の沈降実験でも同じです.どんな意味があるのかな??

2013/02/07 11:09:11


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