砂粒子沈降実験-マクロ撮影
粒子沈降が済むと次のステップは粒子解析です.ここでは,画像解析ソフトを使うとして,その前段として,沈降粒子のデジタルイメージを取得しなくてはいけません.その方法として,ハンディなラインスキャナを使うことも考えたのですが,はたして均質なスキャンができるかどうか皆目分らず,結局慣れた手法ということで,デジタル一眼カメラを使ってマクロ撮影をすることとしました.
上の写真はその様子ですが,デジタルカメラは,なんとうん年前の機種,Pentax *istDS,600万画素 (^^; です.三世代は前の機種ですが,既に使わないまま死蔵していたものを再利用ということで...要するに予算がないんです.
その代り,マクロレンズは手持ちがなかったので,シグマの 50mmマクロを実験準備費用で買ってもらいました.EX の付かない安マクロですけど,一応 F2.8.三脚も,備品の中にはなかったので,これも安物ですが買ってもらいました.
それでどんな絵が撮れるかというと...右のようなものです.これは等倍原寸クロップです.左側にスケールをオーバレイしてありますが,これだけ写れば文句ないでしょう.
さすがにアクリル表面の反射でコントラストが低下しているのと,デジカメが out-of-date なものなのでなんとなくもやっとした感じですが...
画像ソフトでレタッチしてやると,まあまあ十分な画質です.
ちなみにこれは沈降砂柱の上面付近を撮ったもので,細粒分はほんとに薄い drape 上に被っているだけなのがよくわかります.その上の,上面に散在している粗粒な粒子は,『貝殻破片』です.バルク密度が非常に低いものなので最後に落ちてきているんでしょう...?
このようにして取得した画像データを今度は画像解析ソフトに食わせてやることになります.
2013/01/25 12:42:29