砂粒子沈降実験-いざ沈降!
ということで,いざ沈降実験です.
まず沈降させる砂試料ですが,なかなか難しいところです.級化構造をはっきりさせるには不淘汰の方がよいのですが,そうすると泥シルト分が多くなって沈降に時間がかかり...なんというか,すっきりとした沈降が観察できません.これは実際にやってみてそうだったということです.
結局,日高海岸と石狩浜で採取した海岸砂をミックスしたものを用いました.粒度はまあ粗粒砂といったところです.
写真は,沈降後の写真で,右が砂のところを切りだしたものです.実は動画を撮っていないので,最後の結果写真しかなかったりします.(^^;
こうなるまでの間には,砂をじょうごで高さ20cmまで入れた後,水を注ぎ,十分に砂試料全体が湿って懸濁した状態まで持っていって,あとは沈降管を横に思って振動させ,えいやっと机の上に置きます.
実は一番難しかったのは,『十分に砂試料全体が湿って懸濁した状態まで持っていく』ところでした.砂が水をはじいて?なかなか湿ってくれず,けっこうな時間がかかりました.
机の上において沈降の様子を観察していると,まず最初の状態では,ぜんぜん『静的沈降』ではないことが分ります.要するに激しい乱流内の沈降です.しかし,その乱流状態はすぐに収まるので,まああまり大きな影響は与えていないのではないかと,勝手に.
面白いのは,沈降終了後にそのまま放置して置くと,砂柱の高さがだんだんと減っていくことです.おそらく間隙水が自然に escape して圧密していくためと思われます.
また,砂柱の上部付近を指でトントンと叩いてやると,みごとにその付近が液状化し,それが治まると上面が沈下しています.
あと...この沈降実験とは相いれませんが,沈降管を横に持って砂を片方に寄せ,ゆっくりと傾けていくと,どど~っと混濁流が発生.:-p
2013/01/24 14:30:50