東北地方太平洋沖地震の『余震』


下の書き込みは,ちょっと感傷的に過ぎたかと少し反省しています.感傷的になっても何も事態は変化しないわけで,私に出来ることはなにかとも考えますが,今のところ義捐金くらいしか思いつかない始末です.

さて,最近少し不思議なことは,典型的なプレート境界型地震であるこの地震の後,内陸部を震源とするけっこう大きな地震が頻発していることです.中越・福島沿岸部などですが,いずれも震源深さ10km内外のものですので,島弧地殻の脆性部の破壊によるものでしょう.

私が思いついたのは,M9.0という大きなエネルギーを放出した応力解放によって,沈み込まれる側の島弧地殻に発生した圧縮応力が『再配分』しつつある過程を表現しているのではないか?ということです.
そうするとこれらの内陸地震は引張型(正断層型)のセンスを持つものではないかと想像するのですが,実際のところどうなんでしょう?
気象庁とかいろいろデータを探してみましたが,まだとっちらかっている状態らしく,表側には見つかりませんでした.今朝のNHKニュースでは,どこかの研究者(気象庁関係者?)が深度別に色分けされた余震震源分布図を提示して解説していましたので,既に分析は行われているんでしょうけど.

こういうのを『余震』と言っていいのか?とも思いますが,まあ考え方の問題でしょうか.

中越地震は圧縮の卓越した横ずれ型だったと思うので,もし正断層型に変化したとすれば,一種の inversion が起きているんじゃないかと思いますが,一時的・過渡的な状態ということなのかな?
テクトニクスをマクロに見るのとミクロに見ることの間には,けっこう難しそうな問題があるんだなとも思いました.

なんだか『チラ裏記事』になってしまいましたね...

2011/03/24 13:15:02


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