扇状地フリークの旅





こうやって見ると,私は『扇状地フリーク』なのかもしれません.実は数年(もっとか)前,日本で一番きれいな?扇状地はどこにあるのかと探索してみました.結局これがベストというのは見つけられませんでしたが,まあまあベストに近いなと思われたのがこれです.甲府盆地の南縁にある『石和扇状地』.ご覧のように,たいして大きなものではなく,扇頂から扇端までが数kmと言ったところでしょうか.このカシバードの俯瞰図では,扇端部は,はっきりしていませんが.
なお,扇状地の上を埋め尽くしているのはブドウ畑です.それもそのはず,ワインで有名な(旧)勝沼町なんでした.

で,その後,ある授業に使うために,石和扇状地の写真を撮ろう(だけではありませんが)と,甲府まで出かけました.しかし季節(3月)が悪かったというのか,おりしもの猛烈な黄砂の中で,エアロゾルが著しく,札幌に帰ってから撮った写真を見てみたら,『何も写っていない?!』と思えるほどでした.




その,何も写っていないような写真,から無理矢理レタッチで階調を回復させ,パノラマ合成したのが,右の写真です.撮影地点は盆地対岸の笛吹フルーツ公園.撮影距離は約 7km です.この距離で黄砂現象の中,200mm望遠で撮った割には,よくここまでレタッチできたと我ながら感心します.
それにしても端正な扇状地ですね...小ぶりですが,すごくいいと思います,扇状地フリークとしては.




扇状地を真正面から眺めるだけではちょっと面白くない,と,横に回ってみることにしました.ちょうど良く,小高い丘の上に勝沼ぶどうの丘があり,そこから石和扇状地の横顔を写真に収めることができました.撮影距離は約3.5km.これも望遠レンズでの撮影です.

この写真,扇状地フリークならば,胸に迫るものがあると思います.(^^; 扇状地と言うとどうしても上から見たら扇のような形,という説明で,立体的なイメージに乏しいのですが,この写真を見ると,その高低差と中央部の盛り上がったところが,よくイメージできると思います.いや~いい写真だ.

ところで,胆沢扇状地と石和扇状地って,ひらがなで1字違いなんですね.ローマ字で見ると母音がたったひとつ違うだけ.なんだか運命的だな~...:-p

2013/11/21 11:23:22


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