2000年有珠噴火-噴火予知





...とか言うタイトルですが,もちろん私にはそれを論じる知識も思想も資格もありません.ただ,この写真を見ていると,2000年有珠噴火は,短期予知がビンゴ!した稀有の例だったのかもと感じます.

写真自体は,噴火から1年半たったころに,当時北大教授だった宇井先生に案内されて見学した際のものです.虻田側の泉地区の幼稚園ですが,噴石による『爆撃』のあとがなんとも凄まじい.良く見ると手前の建物の右側には,噴石が刺さり込んでいました.
当時の岡田北大教授をはじめとするメンバーが勧告を出して住民を避難を始めたのが噴火1日前.もしまだ避難していないときに噴火が始まっていたら,この幼稚園はどうなっていたんだろうとぞっとします.臨床?火山学の素晴らしい成果の例ではないかと思います.




ただ...それでも結局住民の財産が著しく棄損されたことには変わりありません.この写真は,撮っていて結構つらかったです.なぜかというと,当時の私の家にそっくりだったからです.もしかすると同じ住宅メーカだったのかもしれません.
屋根に積もった火山灰の厚さもすごいですが,噴石によってまるで戦争で破壊されたようなこの自分の家にそっくりな家を見ていると,とても他人ごとではないという気持ちになったのを覚えています.

有珠は大体20~30年に一度,わりとコンスタントに噴火しているということですが,そうだとするとあれからもはや13年...

2013/02/15 12:23:24


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