アルパイン断層-その2
その後,(専門家でもないのに f(^^;)あれこれ調べていると,もう少し分かってきました.依然として,どういうテクトニクスの場なのかは皆目分かりませんが.
左の図は,下のアーティクルに載せた図の改訂版です.南側の海溝は,『Puysegur Trench』ということが分かりました.なんと発音するのか,全然.
で,一体これは?と書いたプラットフォーム状の地形は,『Campbell Plateau』と呼ばれていることも分かりました.ただ,その地質構成はいまだに分かりません.
Campbell Plateau のところを Google Earth で眺めているうちに,その西縁部,つまりPuysegur海溝にもっとも近いところに,ヘンな形の島があることに気づきました.
調べてみると,Auckland Island という島で,このクレーター状地形は古い火山であることが分かりました.古いといっても Miocene ということで,ちょっと古すぎるか.形としては Plateau上の単成火山みたいなので,海洋島のレムナント?かと思ったのですが,調べてみると,火山の基盤は花崗岩と白亜紀の堆積岩ということで,けっこう成熟した島弧の断片みたいな.
うーん...これこそ,知識のないものがリモートで知らないものを調べた結果の典型の最たるものなのかも.誰か,正確な詳細を知りませんか?
もしかすると,Campbell Plateau というのは,上昇した付加体なんかではなく,古い陸域の断片なのかもしれませんね.
ところでオフトピックのどうでもいい話ですが,ニュージーランド南島から Campbell Plateau の北端に沿って,大陸棚縁に谷頭を持つ見事な海底谷が発達しているんですね...
追記: その後,小川勇二郎さんによる地質学会ウェブへの投稿記事によって,キャンベル・プラトーは,やはり大陸プレートの断片であることが分かりました.しかし,それと太平洋プレートとの関係は依然として分かりません.それから,Puysegur海溝の西側はどうも海洋プレートらしいのですが,どの図を見てもその部分はオーストラリア・プレートとなっており,これも良く分かりません.縁海でも開いたのかな...?(2011/03/03)
2011/03/02 12:05:44