支笏カルデラの御姿





これはまったく私の地質専門とは関係がありません...が,教育的見地(?)から撮ったものです.単にパノラマ趣味というべきか...:-p

長沼町付近から見た支笏カルデラの遠望パノラマです.右側には札幌市にかけての火砕流台地とその背後の札幌西方山地が見えています.早春で雲が垂れ込めているのが残念でしたが.

この風景,1年生の全学教育巡検で学生に説明したことがあるんですが,ふ~ん...と全然アクションが得られませんでした.まあ私の説明が悪かったのかもしれませんが,『眼前の風景から何万年も前のカタストロフをイマジンせよ』というのは,そもそも現代の若者には無理なのかもしれませんな...ちょっと悲しいですが.

私の勝手なアタマの中には,このカルデラ(になったところ)の中央部からこの世の終わりのように噴き上げてくる噴煙柱と,その下を迫り来る黒雲のような火砕流が見えているのですが.あまりに想像的か.

なおこのパノラマ,一眼デジで撮った5枚の写真から PTGui で合成したものです.そのあと,パンチが足りなかったので,PhotoshopCS でハイライト・シャドウをいじっています.

あともうひとつ蛇足ですが,このパノラマ写真,北大博物館の展示ポスターに使われるそうです.ここにあげたワイドのやつと中望遠のやつとがあるので,どっちが使われるのかわかりませんが.で,なんでまったくの専門外の私にそんな話が来たのかというと,『火山専門家の誰もこういう写真を撮っていない』んだそうで.まあそんなのあまり得にもならないし,誰もやりませんわな.(^^;

2009/04/01 13:32:20


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