ツクシのダクタイル


最近,このブログを一般の方が参照していて,その内容に関する質問を某研究所にしていたことを知りました.
まあ,インタネットに公開しているものですから当たり前といえばそうなんですが,アクセス履歴から『ほとんど誰も読んでいない』と思っていたので,けっこう驚きましたね...でもあまり配慮しないで好き勝手書かせていただきます.元々そういうブログなので.




で,本題ですが,これはなんだ...? 私が授業なんかで,蛇紋岩や岩塩ダイアピルの話をするときに使っている写真です.題して(て,もうタイトルに書いてますけど)『ツクシのダクタイル』.

要するに,一見硬い地層や岩石でも,また例えその差応力がすごく小さくても,時間をかけてやると延性的に変形してしまうものなんだな...という寓話です.“自分の指でこのアスファルト突いてやると,ぶち抜けると思う? 君の指はツクシよりもヤワなの?”ということで.この写真の場合は,コンクリートではなくアスファルトというところがミソなんでしょうけど.

もっとも,構造地質学的にというか,レオロジーとしてこれが正確な表現・考え方なのかどうかはわかりません,というか自信はありません.でも,構造地質の教科書『構造地質学:狩野・村田1998』にも載っている話なので,あながち素人のたわ言ではないですよね?

まあある意味で,地球科学的事象の時空的なスケール則がここでも成り立っているという例でもありますね.




それではおまけを.こっちはイタドリです.二つ顔を出してますが,まだまだ出てくる気配.

2009/08/24 13:13:33


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