伝統・伝承の地





なんというのか...南部北上(岩手県)は,北海道とはやっぱり違うな,ということが良くあります.と言ってもそれは,私が北海道をフィールドとして歩くようになって初めて分かったことなんですが.

この写真は,D論調査当時1979年頃,世田米のおそらく舞出の沢を登っていた時に見たものだったと思います.もちろん回りに人家などはない沢のかなり上のほうで,杉林の中にひっそりと立っていました.いや~...いい形というか雰囲気していますね.
 上の方に横書きで『龍之碑』とあります.碑文は漢文で,なんと書いてあるのか私には読めませんでした.ただ,一番最後に『天明五年八月』と書いてあるのは分かりました.天明五年というと西暦1785年ですね.二百年前,江戸時代ということで.
 おそらくポジフィルム原版を高解像度でスキャンし直してみれば何が書いてあるのか,ある程度分かるかもしれませんが...いずれ暇になったら.(^^;




こちらは,どちらかというと早池峰地域ですが,地帯としては南部北上です.大迫町(現花巻市)小呂別の“ご神体”です.石炭系かなんかの石灰岩ではなかったかと思いますが...詳しいことは覚えていません.
でもいいですよね...この伝統というか民族的伝承というか.こういうのを見るたびに,私も本州東北の出身なもので,原記憶のようなものが蘇ってくるのを感じます.

2009/10/08 12:50:30


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