えりも周辺の海岸段丘





こういうネタを専門外の私が書くのもどうかと思うんですが...なにしろ素人目にも見事なものなのに,その写真や説明をほとんど目にしたことがないというか.

えりも町襟裳岬~百人浜~庶野にかけてみられる何段かの海岸段丘面です.この写真は百人浜付近から見たもので,背後の山地(豊似岳など)の前面に,ほんとに見事な高位段丘面の平坦面が見えています.標高は大体200 m前後だと思います.これが豊似面です.
豊似面は,この地域では最も高位の段丘面で,牧場や牧草地として利用されています.たしかえりも町有上歌別牧野として運営されていたはずですが,今はどうなったんでしたっけ?

松澤(1990)によると,豊似面は標高350~200 m,その下位のヤンケベツ面が 70~40 mで,一番低い小越(おごし)面が25~5 mとされています.




これは上の写真の一部をクローズアップしたものですが,一番手前の低地が海岸砂丘と後背湿地で,その向こう,豊似面の手前に(たぶん)小越面が見えています.

ちなみに,ヤンケベツ面を削剥して発達するえりも岬層は最終氷期の堆積物ですが,その中からマンモスの歯化石が発見されています.この地層(と化石産地)はまだ見たことがないのですがどんなものか,気になっています.

2013/04/18 12:47:35


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