火星の泥火山





最近あまりフォローしていなかったんですが,しばらくぶりに火星探査のあれこれのページで画像を漁ってみました.

これは,NASA の周回衛星 Mars Reconnaissance Orbiter からの画像で,なんと『火星の泥火山』と解釈されています.正確なスケールは分かりませんが,画像の横幅が約 6km となっていますので,一つ一つの泥火山マウンドの直径は,大体 1km 弱といったところでしょうか.

下に見える6個は明らかにチェインを作っていますが,それをつなぐ部分に見える縦筋が何なのか,私には分かりません.



そのへんを拡大して見ると,こんな感じです.いずれも弱い同心円状をなしていて,頂部は平坦なようです.高さはかなり低い(数十m?)もののように見えますが,詳細は不明です.
中央部はやや暗い色をしていますが,良く見ると,多少凹部になっているように見えます.噴出後に沈下しているのかも.

さてさて...泥火山があるということは,地下に被圧した液相(水?)・気相(メタン?)と未固結の堆積物があることを意味するわけですが,火星の地下構造にとってどういう意味を持つことになるのか...

ちなみに NASA では,当然のことですが,この泥噴出物の中に microbial な何かが見つかるのではないかと期待しているようです.

なおこれはまったくのオフトピですが,2機の Mars Rovers は着陸後6年を経過して(よぼよぼですが)いまだに活動しています.驚くべきことです.さすがに新しいデータをがしがし送ってくるというわけには行かなくなってますが...

2011/03/04 11:03:50


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