上部デボン系鳶ヶ森層の鱗木化石





そろそろ南部北上もネタ切れに近くなってきました...なんだか悲しいですけど,まともに調査していたのは1990年代前半くらいまででしたから,ネタ切れも当然ですね.

この写真は,ご覧の通り,1988年5月に撮ったものです.もはや20年前.当時は(当然ですが)フィルムカメラでしたから,撮影日時はこんな具合に,写真に焼き込まれていたんですね...ある意味感動します.

で,写真ですが,岩手県一関市(旧大東町)七ツ森北方の大鉢森林道に露出していた上部デボン系鳶ヶ森層の泥岩の中に入っていた鱗木(Lepidodendron)化石です.

私は,長らく北上古生層をやっていながら,なにしろ化石に縁の遠い人間で...(^^; さすが本場では探さなくてもぼろりと鱗木が入ってるの見えるんだ,とすごく感動したことを覚えています.ど素人ですな.

まあでも,これも大鉢森林道の開鑿直後という露頭条件があったからでしょうね.何年か経って風化・植生が進むと,こんな感じで見えるということも無かったのかなと思います.

それやこれやの南部北上の地が,いまどうなっているのか,なんとなく気になります.

2010/02/22 13:40:51


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