日詰-気仙沼断層の露頭





これはまあ,追憶の...なんて意味合いのものではないんですが,昔撮った写真整理していたら,けっこう貴重なやつが出てきたので.

上の写真は,陸前高田市と住田町の境にある生出峠から北方を見たものです.いつ頃撮ったものなんでしょうか?ちょっとすぐには分かりません.ここがデジタルじゃない不便さというか.(^^;

で,真ん中を走る沢筋(折壁川,だったかな?)がきれいなリニアメントになっているのがお分かりと思います.その向こうを左右に走る谷が大股川ですが,それを越えたところにもはっきりリニアメントが続いています.

これが永広昌之さんの研究で有名な大規模な左横ずれ断層,『日詰-気仙沼断層』です.

この峠道,今はおそらくコンクリートで覆われてしまってると思いますが,この写真を撮った当時は,日詰-気仙沼断層がもろに見えていました.





褪色してますね...(^^; おそらく 1970年代終わりから1980年代に撮った写真だと思います.左側の灰色の岩石が下部~上部石炭系の仙婆巌層の石灰岩,右側の黒色の岩石が中部~上部ペルム系(なんていう層名か忘れた m(__)m)の泥岩です.

断層面は露頭面に高角なのではなく,西を向いて撮った写真のほぼ左右に走っていて,境界は露頭面に差し込んだようになっているのでこう見えています.

まあでも,横ずれの規模(10~20km?)に比べると,あっさりとしたものですね...大規模断層というものはこういうものなのか.

2009/07/02 16:48:53


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