前期シルル紀陸成層
この氷上花崗岩を不整合に覆っている下部シルル系奥火の土層ですが...基底泥岩の上位には,南部北上帯古生層からは初報告となった陸成火山岩,つまり溶結凝灰岩が発見されました.上はその研磨サンプルですが,いかにもそれらしい赤紫色をしており,顕著な eutaxitic 構造が認められます.
顕微鏡で見るとこんな感じで,まあ誰がどう見ても溶結凝灰岩である,と.ちなみに溶結凝灰岩層の最下部には礫質部があり,あたりまえですが,花崗岩礫を含んでいます.
この溶結凝灰岩については,不整合とは別に川村(1982)で報告しましたが,要するにrhyodaciteであると,そういうことしか分かりません.石英斑晶がほとんどないので,多少trachyticなところもあるのかもしれませんが.
それにしてもこれらの写真...D論発表時に撮ったものだと思いますが,サンプル写真はまだいいとして,薄片写真の画質はすさまじいですね.現在の一眼デジ装置で撮りなおしたらどうなんだろう? あまり変わらなかったりして.:-p
2009/08/21 12:31:27