最近の学会動向としては，テクトニクスは全然流行らないんだそうです．なんとも悲しい話です．私はもともと日本列島の古期地質体である南部北上帯の古生層のテクトニクス研究が地質学への入口だったので．
この図は，私のD論の結論として作った南部北上帯の古生代テクトニクスモデルの最初から２番目，オルドビス紀です．その当時（1982年），オルドビス紀なんてそんなデータはどこにも無かったはずなのになんとも大胆なことです．当然の結果というか，その後いろいろあって結局このモデルは公表できませんでした．懐かしいですね．．．あ，あんまりじっくりと見ないでね．(^^; もう無効なモデルですから引用もしないように．
でも実はこの研究の流れは（私の中では）今も細々と続いていて，特に内野隆之さんが早池峰帯（と言っちゃいますが :-p）から続々と新データを出してくれているので，それが feed になっています．その結果として，こんなオールドスタイルなモデルとは一味違うものが構築されつつあります．それはまた別の機会にでも．