MS互層の珪質層


根田茂コンプレックスのMS互層,見た目全体に緑色っぽいのが特徴です.このへんは,吉田鎮男さんが記載された有名な『チャートラミナイト』とは,かなり違って特徴的です.もちろんそれと区別の付きにくいものもあることはありますが...




MS互層のうち,ラミナイト質のものを顕微鏡で見てやるとこんな感じです.スケールがありませんが,横幅が 4 mm 程度だと思います.つまり mm オーダーの綺麗なラミナイトである,と.




で,これを倍率高くしてそのラミナをクローズアップしてやるとこんな感じに見えてきます.
多少変形してますが,要するに vitroclastic で,完全に珪長質凝灰岩薄層であることが分かります.これが,放散虫殻からなる中生代のチャートラミナイトとの決定的な違いで,根田茂コンプレックスの特徴岩相となっている理由なわけです.

2009/12/16 14:53:56


カテゴリー目次へ戻る
トップページへ戻る